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「試合では大声を出しすぎるので、大会が終わるとこんな声に(笑)。どなたか、声をからさない方法を教えてくれませんか?」

 

ガラガラ声で本誌の取材に応えてくれたのは、カーリング世界選手権で銀メダルに輝いた、日本代表チーム「ロコ・ソラーレ(LS北見)」のスキップ(司令塔)を務める藤澤五月(24)。日本代表チームが五輪を含めた世界大会でメダルを獲得するのは、男女を通じて史上初めての快挙だ。

 

「中部電力時代(’15年まで在籍)に世界選手権に出場したときはプレッシャーで押し潰されそうでしたが、今回は本当に“楽しい”の一言。最後の試合は負けて悔しかったけど思い返せばいい大会でした」

 

充実した大会を過ごせたのは、終始いいコンディションで臨めたからだという。

 

「アロマオイルはどの大会でも手放せません。ふだん、家にいるときは柑橘系が好きなんですが、大会中はユーカリ系で喉ケア。加湿器タイプの器具も持参したので、乾燥も防いでくれました。最後はこんなにかれちゃいましたけど」

 

持参したのはアロマオイルだけではない。

 

「鍋の素ですね。ご飯の用意は今大会サブにまわった(本橋)麻里さんがしてくれたんです。野菜をたくさん食べられるようにと、鍋が多かったですね。醤油ベースだったり、味噌、豆乳、キムチ鍋など、キューブタイプのものが軽くて持ち運びが便利なのでたくさん持って行きました。予選中に喉が原因で熱を出したんですけど、麻里さんの鍋が体を温めてくれましたね」

 

リンクを離れれば、地元・北海道の保険代理店が藤澤の職場だ。

 

「平日は8時半から正午まで勤務。事務担当で電話に出たり、書類整理をしています。『競技を優先していいよ』と言ってくださるので、午後はオフシーズンでもメンバーとトレーニングしています。家族よりもいっしょですね」

 

趣味の500円貯金がもうすぐ10万円になると喜ぶ藤澤だが、すでに次に向け進んでいる。

 

「みなさん祝ってくれますが、私はどうしても最終戦の最後の1投を決められなかった悔しさがあります。来シーズンはその悔しさをぶつけたい。目の前の目標だけを見つめて、頑張ります。その延長線上に、きっと次の五輪があるので」

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