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「以前、ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲスがイチローと食事したとき、イチローが50歳まで現役を続けたいという話をして、彼が驚いて椅子から転げ落ちたという話がありますね。確かに引退とか、何も考えていないと思います。今をどうするかしか考えてないと思います」

 

そう語るのは、イチローの兄、鈴木一泰さん(48)。みなが仰天するイチローの50歳現役発言。だが、兄はさもそれが当然であるかのように、現役を長く続けることが弟の本意だと話す。イチローがアメリカに渡って15年。最近はよく弟に似ていると言われるようになった、と照れる。

 

「子供のころはよく野球で遊んでいました。部屋でもよくキャッチボールをしていましたね。テレビのチャンネル争いとか、小さいころはケンカばかりですよ。僕は5歳年上なんで、やはり僕のほうが強い。小さいころは『お兄ちゃん、お兄ちゃん』と言って後ろをついてくることもありました。本人は努力と思っていなくて、好きなことを続けているだけだという感じだと思います。小さいころから毎日、楽しんで野球をやっているだけですよ」

 

イチローは好きなことを続けるためにストイックな生活を続けている。

 

「うちの家系はお酒も基本的に飲みませんし、健康管理は奥さんがしてくれています。彼女は弟が野球をしやすい環境をつくってくれている。そういう環境を保てるようにしてくれています。私には、それがとても自然なように見えます。そういう意味でも、夫婦仲はいいと思います」

 

家庭円満も、現役続行には不可欠な要素に違いない。一泰さんは、弟の今後について、改めてこう語った。

 

「本人も言っていますけど、別に大リーグ3千本安打が目標じゃなくて、それ以上に長くプレーを続けるように頑張っているんです。今回の記録も通過点だと彼は思っているはずなので。数字としては区切りがいいものでしょうけれども、弟に区切りはありません。今は来年もしっかりできるように、練習をちゃんとするとか、日常をしっかりさせることを目標としてやっているんだと思います」

 

兄弟はどんな大記録を樹立したときでも「おめでとう」「ありがとう」というシンプルなメールのやりとりのみだと兄は笑う。イチローはこれからも気負わず、平常心で、淡々と大記録を塗り替えていく――。

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