大谷翔平をハーバード大・サンデル教授も大絶賛!世界を魅了する“成功者の謙虚さ”
画像を見る ハーバード大学(写真:アフロ)

 

■「授業に出て自分で単位を取って。やってみたいです」

 

そんな世界的に人気のサンデル教授が、大谷を大絶賛しているのだという。

 

’21年にサンデル教授を招いて「オンライン国際シンポジウム」を開催した一般社団法人PPP推進支援機構のマネージャー・橋詰健さんは言う。

 

「サンデル教授は野球が好きで、若いころは少年野球のコーチも務めていたそうです。またかねて日本の野球にも注目されていたようで、それもあって大谷選手のファンだと公言されています。今回のシンポジウムに参加されたのはほとんどが日本人でしたので、わかりやすいたとえとして大谷選手の名前を出した部分もあったのでしょうね」

 

実際、シンポジウムのレポートには、サンデル教授の次のような発言記録がある。

 

《MLBの大谷翔平選手が偉業を成し遂げたのは、自分自身の才能におごらず、野球に謙虚だったから》

 

サンデル教授は“成功者の謙虚さ”という点で大谷を高く評価しているようだ。

 

「サンデル教授の考え方として、“どれだけ成功したエリートでも全てが自分の実力によるわけではない”という意識があるんです。たとえば必死で努力して有名大学に入って、出世なり起業なりして金持ちになれた成功者がいたとします。その人は“自分の力で勝ち取った”と思うでしょうし、場合によっては貧困層を“負け組”と見下したりすることもあるでしょう。

 

でも実際は、裕福な家庭は生まれながらにエリートになるためのレールが敷かれていたり、スタートラインそのものが不平等な世の中になってきているんです。こうした生まれながらの不平等は世代が進むにつれ広がっていきます。サンデル教授はそういった能力主義、学歴重視の社会に警鐘を鳴らしているんです。だからこそ、世界的なスターとしてあれだけ成功しても謙虚な姿勢を貫いている大谷選手を“絶好の見本”として絶賛しているのでしょう」(前出・橋詰さん)

 

「授業に出て単位を取って。やってみたい」

 

実は大谷はメジャー移籍前、将来やってみたいこととして、インタビューでこう語っている。

 

《普通のキャンパスライフというか、大学に行っていないので。授業に出て自分で単位を取って。そういうのって話でしか聞かないんで、どれくらい大変なのかというか、やってみたいです。引退して学校行く人もいますけど》(『別冊カドカワ』’17年3月29日号)

 

憧れのキャンパスライフを送るなら、やはり“両思い”のサンデル教授がいるハーバード大学になるのだろうか。前出の在米コーディネーターは言う。

 

「大谷選手には監督を通じて大学野球からも勧誘があったそうです。ただ、その時点ですでにメジャー行きを希望していたので、大学には見向きもしなかったと聞いています。でも今は大好きなサンデル教授の授業を、一度はハーバード大で実際に受けてみたいと心から願っているようです」

 

“世界一受けたい授業”をいつかハーバードで――。飽くなき向学心が大谷の快進撃を支えていた!

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