平和
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元ひめゆり学徒・島袋淑子さん「“戦争は絶対ダメ”と言えるように」
2019/06/24 16:00太平洋戦争末期、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒222人が、沖縄戦の看護要員として動員され、123人の若い命が奪われた“ひめゆり学徒隊”。 その学徒たちの遺品や資料を集めた『ひめゆり平和祈念資料館』は、いまから30年前の'89年に設立された。全国でも珍しい、戦争関連の民間による博物館だ。 《いまだに、どこで亡くなったのかわからない友達 -
「両陛下『平和への祈り』を風化させない」…元ひめゆり学徒の決意
2019/06/24 11:00《いまだに、どこで亡くなったのかわからない友達が大勢いるんです。ひめゆり学徒隊として出発するときは、『生きるも死ぬも一緒よ』と言っていたのに……。水が欲しくても、一滴も飲めずに一人で死んでいったんじゃないかと思うと、何年たっても辛い。だから、戦争はどんなことがあっても絶対ダメなんです》 太平洋戦争末期、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒222人が、沖縄戦の看護要 -
沖縄戦の記憶受け継ぐ 平和ガイド育成修了式 中学生24人 父母ら案内
2019/01/09 13:52【糸満】2018年度の糸満市平和ガイド育成事業の修了式が22日、糸満市内で開かれた。県内外で沖縄戦や平和について学んできた中学生24人は保護者らを市内の慰霊塔などに案内し、しっかりした口調で歴史の事実や体験者の経験を伝え、平和ガイドとしての学びの成果を披露した。修了式で生徒らは、今後も学び続け沖縄戦の記憶を次世代へ継承することを誓った。 沖縄師範学校男 -
戦争や平和 友と語ろう 沖国大生「ピースフル・フューチャー」設立
2018/11/16 12:00今年4月に沖縄国際大学へ入学した学生が平和を考える団体「ピースフル・フューチャー」を立ち上げた。北谷高校の卒業生が中心となり、同世代と戦争や平和について考える場づくりを目指す。24、25の両日に開かれる沖国大祭でトークイベントを開催する。戦争体験者の証言の聞き取りをしてきた学生らが戦争の風化や同世代の無関心に危機感を持ち、自発的に活動を始めた。時には激しく議論しながら地道に続け -
日米の子どもたち、一緒に誓った「平和」 キンザー小と浦添の学童クラブ 前田高地訪れ黙とう
2018/07/04 12:30【浦添】慰霊の日に地元の沖縄戦について知ろうと、沖縄県浦添市内の学童クラブと米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)内のキンザー小学校の児童ら合わせて約220人が6月23日、沖縄戦の激戦地だった浦添市の前田高地を訪れた。児童らは、沖縄戦で住民らが避難したディーグガマに千羽鶴を奉納し、黙とうをささげて戦没者を追悼した。日米の児童らが合同で前田高地で平和を祈念するのは初めて。 -
14歳が読み上げた「平和の詩」の反響広がる 著名人も絶賛ツイート
2018/06/27 14:11「慰霊の日」の6月23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式で、浦添市立港川中学校3年の相良倫子さんが読み上げた自作の「平和の詩」がインターネット上で反響を呼んでいる。多くの政治家や芸能人、アーティストら著名人がツイッターなどで詩の内容や朗読を絶賛している。 「平和の詩」の題名は「生きる」。不戦を誓い、未来の平和を築く決意が込められ -
沖縄・平和通りのシンボル 撤去?改修? アーケード進む老朽化
2017/10/03 14:00通りのシンボルになっている平和通りのアーケード ノスタルジックな雰囲気が漂う沖縄県那覇市平和通りのアーケード。マチグヮーのシンボルとなり、長年、夏の強い日差しや亜熱帯気候特有の突然のスコールから客や店を守ってきた。一方、築36年で老朽化も進み、課題も山積する。そんなアーケードについて考える意見交換会が始まっている。平和通り商店街振興組合の奥間良順副理事長は「平和通りをさらにい -
大田氏平和研究所 30日閉館、貴重な資料惜しむ声
2017/09/29 15:00閉館間近の沖縄国際平和研究所を訪れ、写真に見入る小坂弓絵さん=28日、那覇市西 沖縄戦を中心とした写真を展示する那覇市西の「沖縄国際平和研究所」が、30日に幕を下ろす。理事長を務めていた大田昌秀元知事が6月に92歳で亡くなり、閉館が決まった後、訪れる人が徐々に増えた。貴重な写真を見られる場所がなくなることに、惜しむ声が上がっている。 「1階の沖縄戦の写真は、 -
「花畑に住む平和ボケ」 石垣市議が発言 陸自配備巡り
2017/09/26 14:00石垣亨市議の発言を批判する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」=25日、市民連絡会事務所 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備を巡り、市議会9月定例会で与党の石垣亨市議が配備反対の市民を「お花畑に住む平和ボケ」と表現したことが分かり、反対市民が反発している。25日、約1万4千筆の配備反対署名を中山義隆市長に提出した「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は同会 -
折り鶴のレイで世界一 長さがギネス認定 沖縄市民平和の日
2017/09/08 14:00折り鶴をつなげて作られた9.7キロメートルのレイの長さを測る関係者ら=7日午前11時7分ごろ、沖縄市の沖縄市体育館 【沖縄】折り鶴を1本のロープでつないだレイの長さでギネス世界記録に挑戦する沖縄県沖縄市の事業「折り鶴プロジェクト 最も長い折り鶴レイ」の公開測定が7日、沖縄市民体育館で行われ、2013年に広島市で樹立された7千メートルを上回る9775・33メートルでギネス世界記 -
映画作家・大林宣彦語る映画の魅力「何年かけても平和作れる」
2017/09/02 16:00「僕は戦争映画でカタルシス(鬱屈した気持ちが浄化されること)を描いてはいけないと思っています。カタルシスというのは不幸なことでも悲しいことでも、それに埋没してしまうとある種、気持ちがいいという状況になる。映画にはそもそも、そのカタルシスが濃厚にあるんです。だから非常に危険。反戦映画を撮っていても、結果的には好戦映画になってしまう恐れがあるんです。昨今、そういう戦争映画が多いんで -
優しい母 生きた証し 「対馬丸」撃沈73年、平和願い託す写真
2017/08/22 12:00母の遺影を対馬丸記念館に展示することを決めた金城園子さん(左)と娘の仲本江利子さん=19日、沖縄市 戦時中、沖縄から本土に疎開する児童や一般疎開者が乗った「対馬丸」が鹿児島県・トカラ列島の悪石島(あくせきじま)沖で米潜水艦の魚雷に撃沈されて、22日で73年になる。沖縄市の金城園子さん(85)は、一般疎開で乗船し亡くなった母・島袋末(すえ)さん=名護市出身=の写真を那覇市若狭の -
「平和と共生、受け継ぐ」 大田元知事県民葬、2000人が惜別
2017/07/27 16:002千人以上が大田昌秀元知事との別れを惜しんだ県民葬=26日午後、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟 6月12日に亡くなった大田昌秀元知事の功績をたたえ、冥福を祈る県民葬(実行委員長・翁長雄志知事)が26日午後、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで催された。約2千人が参列し、大田元知事との最後の別れを惜しんだ。 翁長知事は式辞で「大 -
平和つなぐ高校生 ウサギ像飾る千羽鶴 二宮町
2017/07/18 15:00(写真・神奈川新聞社) 二宮町内の子どもたちが平和への願いを込めて作った折り鶴を、県立二宮高校(二宮町一色)の家庭科部の生徒14人が思いをつなぐように縫い合わせ、千羽鶴に仕立てている。毎年8月に、同町の平和のシンボル「ガラスのうさぎ像」に千羽鶴を飾る活動を続けている市民団体を支援し、平和の尊さをあらためて知るのが目的だ。市民団体メンバーの高齢化が進む現状もあり、その若い力はますま -
「昭和のくらし博物館」女性館長が伝える「家族の平和」
2017/07/16 06:00「物質的には豊かではないけれど、かつての日本には家族みんなでちゃぶ台を囲んで、暮れにはご近所と餅つきをしたり、にぎやかで活気のある暮らしがあったんです」 そう語るのは、小泉和子さん(83)。小泉さんは、東京都大田区南久が原にある「昭和のくらし博物館」の館長である。「昭和のくらし博物館」は、'51年(昭和26年)に建てられた木造住宅(登録文化財)。家具調度も家族 -
あなたの証 いま、ここに…「平和の礎」朝鮮人犠牲者刻銘板で哀悼会
2017/06/21 12:00新たに刻銘された朝鮮人犠牲者の刻銘板の前で手を合わせる支援者ら=20日、糸満市摩文仁の「平和の礎」 沖縄戦犠牲者の名前を刻む糸満市摩文仁の「平和の礎」で20日、沖縄戦に強制動員された朝鮮人犠牲者の刻銘板の前に支援者らが集い、哀悼会がしめやかに開かれた。本年度は平和の礎に朝鮮人犠牲者が7年ぶりに追加刻銘された。参加者らは名前が刻まれた刻銘板の前で、朝鮮人犠牲者の強制動員の実態解 -
元沖縄県知事の大田昌秀氏が死去 多くの県民が悼み 平和への意志受け継ぐ
2017/06/13 14:00完成前の平和の礎を視察する大田昌秀さん(右)=1994年12月13日、糸満市摩文仁 多くの学友を失った沖縄戦体験を原点とし、戦争と米軍基地のない平和な沖縄を希求し続けた元県知事で琉球大名誉教授の大田昌秀さんが12日、死去した。「平和の礎」を建立し、平和のメッセージを沖縄から発した。少女乱暴事件に抗議する1995年10月の県民大会で「幼い少女の尊厳を守れなかった」と謝罪し、基地 -
100歳、夢は世界平和 鎌倉、戦争体験を冊子に
2017/03/21 14:00(写真・神奈川新聞社) 大正6年生まれで100歳を迎え、世界平和の夢を語る女性がいる。深く胸に刺さっているのは、終戦直前に空襲で家を失った戦争体験だ。通っている介護施設のイベントで平和への願いを語り、冊子にまとめた。 「夢なんてないって言ったの」 鎌倉市在住の松村吉子さんは声を出してちゃめっ気たっぷりに笑う。2月9日で100歳になったが、つ -
ひめゆりの塔で平和祈り、歌い継ぐ「相思樹の歌」
2017/01/20 11:00(写真・琉球新報社) 松川郁子コーラスグループは15日、糸満市伊原のひめゆりの塔前で「相思樹の歌」を歌い、ひめゆり学徒を追悼した。「相思樹の歌」は、ひめゆり学徒が卒業式に向けて練習していたが、沖縄戦で歌えなくなってしまった歌。美しいハーモニーにじっと耳を傾けていたひめゆり平和祈念資料館の島袋淑子館長は「聴くだけで亡き友達の顔が浮かんできた。友達も一緒に歌ったと思います。本当にあり -
演劇「命どぅ宝」で非暴力の希望ー東京・劇団文化座 平和の原点描く
2017/01/16 10:00演劇「命どぅ宝」の稽古に励む劇団文化座の出演者ら=13日、東京都北区の劇団文化座(写真・琉球新報社) 米軍による土地の強制接収に沖縄住民が激しく抵抗した1950年代の「島ぐるみ闘争」が舞台の演劇「命(ぬち)どぅ宝」が2月2~12日、東京都池袋の東京芸術劇場シアターウエストで上演される。劇団文化座(東京都)の創立75周年記念第1弾で、代表の女優・佐々木愛さん(73)は「沖縄の人に見 -
差別のない平和な世界に!
2016/12/20 17:00昨夜不意に「パパ、ぼくはクラスの子に差別されているんだ」と息子が言い出したのです。「日本は中国の一部だろって言われるんだよ。授業中とかに、わざとみんなに聞こえるような感じで。頭にくるよ」 それはフランス人が日本を馬鹿にする時によく使う言葉なんです。びっくりしたので「パパが抗議してやる」とちょっと大げさに言ってみましたら、息子が落ち着いた口調で、「いや、そんな必要ないよ」と返す -
「命どぅ宝」忘れない 渡嘉敷訪れ平和学習
2016/12/15 11:00平和語り部育成事業で渡嘉敷村を訪れ、集団自決跡地で黙とうする糸満市の小中学生=10日、渡嘉敷村北山(写真・琉球新報社) 【渡嘉敷】2016年度糸満市平和語り部育成事業(糸満市主催)の第1過程宿泊研修が10日から1泊2日の日程で渡嘉敷村で開かれ、糸満市の小中学生13人が渡嘉敷島の沖縄戦や自然、文化、歴史について学んだ。糸満市の交流事業の一環で同市が戦争体験者に代わる「平和語り部」を -
「辺野古・高江・伊江は一つ」平和資料館 謝花館長が講話「71年たっても戦時中」
2016/12/06 11:00(写真・琉球新報社) 【伊江】「辺野古・高江・伊江島、この三つは一つであります。毎日怒りと悔しさが続いている。71年がたっても、今は戦時中であります」。伊江島の反戦平和資料館で謝花悦子館長(78)は11月22日、資料館を訪れた人たちの目を見ながら力強く語り掛けた。 東京の旅行社が企画した伊江島の歴史を学ぶツアーで、謝花館長が話をした。県内外から訪れた12人の参加 -
平和の尊さ、演じ学ぶ うるま・宮森小でジェット機墜落、劇で再現
2016/11/11 10:00(写真・琉球新報社) 【うるま】うるま市立宮森小学校で6日、学習発表会が開かれ、6年生の児童が1959年に旧石川市の宮森小に米軍戦闘機が墜落した事故を再現した劇「宝の子~宮森ジェット機墜落事故」を披露した。集まった保護者からは「熱がこもっていた」「当時を思い出した」など称賛の声が上がった。 児童たちは、米軍の「銃剣とブルドーザー」による沖縄の歴史や米軍ジェット機 -
平和祈念像の原型、宜野湾文化財へ 展示施設も検討
2016/11/10 10:00保存・活用が検討される平和祈念像の原型=10月28日、宜野湾市普天間の山田真山画伯のアトリエ (写真・琉球新報社) 【宜野湾】糸満市の平和祈念堂内にある、故山田真山画伯の平和祈念像の原型が、宜野湾市普天間のアトリエ(工房)に保存されている件で、宜野湾市は文化財登録・指定と展示施設建設を検討していることが8日までに分かった。今年5月と8月に「保存および展示に関する専門家等意見交換会