シリーズ人間のシンガー・ソングライターに関する話題
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シンガー・ソングライター小椋佳 もう燃え尽きた…でも、余生も愛燦燦
2023/02/05 06:00「どうも、お疲れさまです。はい、よろしくお願いしますね」NHKホール(東京都渋谷区)の通用口に姿を現したのは、白い作務衣に黒いダウンジャケットを羽織り、ベージュのハンチング帽をかぶった高齢男性。ゆっくりとした歩みで、楽屋へと続く通路を歩いていくと、ステージのメンバーがお辞儀をするのを見て、軽くあいさつをする。「人生、もう生き尽くしたなって感じで、いつ死んでもいいと思っているんです。だからこの白い作 -
『夢芝居』はいいかげんに作ったら大ヒットしてびっくり 異色のシンガーソングライター小椋佳
2023/02/05 06:00【前編】シンガー・ソングライター小椋佳 もう燃え尽きた…でも、余生も愛燦燦より続くその最後のステージは、観客席を埋め尽くしたファンからの万雷の拍手が湧き起こり、幕が上がった。ステージ中央で選びに選んだ名曲を歌い上げる小椋佳(79)。心に染み入るような声に衰えは感じない。アンコールでは、壮大な『山河』を歌い上げ、『SO-LONG GOOD-BYE』で締めくくる。50年以上に及ぶ輝かしい音楽人生を締め -
シンガーソングライター藤井風“聖地”里庄町取材で分かった飾らない人柄
2022/08/21 06:00「7月半ばまでは、役場の風さんへのメッセージノートにも、コロナの病状を心配する書き込みが目立ちました。今は回復しライブ活動も再開されたようで、7月21日のお隣の広島でのコンサート後には、ここ里庄まで足を延ばしてみたというファンの方も多くいらっしゃいました」里庄町役場・企画商工課の樋之津公祐さん(33)が語る。岡山県の南西部に位置する、緑豊かな里庄町は、シンガー・ソングライター、藤井風(25)の生ま -
シンガー藤井風のデビュー前秘話 町のコンサートでおばあちゃんたちを熱狂させて
2022/08/21 06:00【前編】シンガーソングライター藤井風“聖地”里庄町取材で分かった飾らない人柄より続く「ピアノの奇行師 藤井風」里庄町ボランティアすみれの会会長の青木耕治さん(77)は、’18年4月、藤井と初対面の場で差し出された名刺を見て、その肩書に驚いたという。「町内の文化ホールでの無料コンサートに出てもらおうと、まず打ち合わせで風くんと会いました。当時、彼は20歳。長身の二枚目で貴公子然としている印象でしたが -
「原点は恩返し」全盲の佐藤ひらりがパラで国歌の夢を叶えるまで
2021/10/11 11:00仮死状態で生まれ、目が見えることはないと宣告された。それでも、絶望などしなかった! 保育園のピアノに触れ、指1本で演奏した。震災時は、作詞作曲した歌で多くの人々を勇気づけた。歌声は日本にとどまらず、アメリカはアポロシアターで万雷の拍手を浴びるに至った。そしてかなえた、パラリンピックでの国歌独唱の夢。佐藤ひらりさん(20)の歌は世界中の人に笑顔と力を与えた。「原点は恩返し」と、夢の途中にいる彼女は語 -
パラ開会式で国歌 佐藤ひらり「夢を叶えるには言い続けること」
2021/10/11 11:00伸びやかで、透明感のある歌声が、夜空に染み入るように、神宮の杜に響き渡っていた。8月24日、東京・国立競技場で執り行われた東京パラリンピック開会式。式序盤、日本国旗の掲揚とともに行われた国歌独唱。その大役を務めたのが、武蔵野音大2年で、生まれつき全盲のシンガー・ソングライター、佐藤ひらりさん(20)。淡いピンク色のドレスに身を包み、両手でマイクを握りしめ、真っすぐ前を向いて歌い上げた。「珍しく、す