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「脂肪の吸収を抑えます」「健やかな眠りをサポートします」などのうたい文句で、スーパーの売場で存在感をましている「機能性表示食品」。「トクホ」でおなじみの「特定保健用食品」と同様に、国が定める「保健機能食品」の1つとして、’15年4月にその制度が開始された。

 

一見、トクホと同じように見えるが、違いはどこにあるの?健康事業の開発サポートなどを行う一般社団法人NS Labo理事で、管理栄養士の岡田明子さんに聞いた。

 

「簡単に言えば、国への申請方法の違いです。トクホとして商品を売り出す場合は、製品を使った臨床試験と消費者庁長官の個別の許可が必要です」

 

いっぽう、機能性表示食品は臨床試験は必須ではなく、製品に含まれる機能性成分の研究文献を提出するだけでも許可が得られる。

 

「臨床試験が必要なトクホは申請に億単位の費用がかかりますが、機能性表示食品は数百万円で済む。今、機能性表示食品の新商品がどんどん売り出されているのは、トクホより申請が簡単という理由があるのでしょう」

 

だとすると臨床試験がないぶん、トクホより効果の信頼性が低そうに思えるが……。

 

「一概にそうとも言えません。効果の根拠として提出している研究文献が信頼できる内容であれば、トクホに劣るものではないと思います。気になる人は、企業から届けられた内容が消費者庁のHPに公開されているので、チェックすることもできます」

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