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「じつはお湯だけでほとんどの汚れは落ちます。しかも洗剤を洗い流す手間がないので、いつもの半分以下の時間で大そうじを済ませられますよ」

 

そう話すのは、家事アドバイザーで「オールアバウト」節約ガイドの矢野きくのさん。洗剤は界面活性剤で汚れを浮かせて落としやすくする。だが、ほとんどの汚れはお湯だけで十分に浮くと言う。

 

「浮いた汚れを極細繊維のマイクロファイバークロスで拭き取ります。これで落ちない汚れは、洗剤を使っても落ちないことが多いんです」(矢野さん)

 

しかも、基本の道具は100均で揃うのでおサイフにもやさしい。そんな、ゼロ洗剤でエコな「キッチンそうじ」の方法を矢野さんが教えてくれた。使用する基本の道具は、「マイクロファイバークロス」、「メラミンスポンジ」。

 

【冷蔵庫】食品をすべて冷蔵庫から出し、棚やドアポケットにアルコール除菌スプレーを吹きかけ、マイクロファイバークロスで拭く。アルコール除菌スプレーがなければクロスで拭くだけでもOK。

 

【コンロまわり】コンロの金具を外し、キッチンペーパーに熱湯をかけて“お湯湿布”。5分後にマイクロファイバークロスで拭く。

 

【コンロまわりの壁】お湯湿布をし、マイクロファイバークロスで拭く。

 

【オーブンレンジ】耐熱性の器にお湯を張って庫内に入れ蒸気が出るまで加熱後、お湯で濡らして固く絞ったマイクロファイバークロスで拭く。

 

【シンク】お湯で濡らして固く絞ったマイクロファイバークロスで拭く。

 

【蛇口】お湯で濡らし、固く絞ったメラミンスポンジで磨く。メラミンスポンジに水を含ませすぎると水滴のあとが残るので、しっかり絞る。

 

「衛生面を考えると、キッチンには新品のマイクロファイバークロスを。油汚れの激しいコンロまわりとオーブンレンジの庫内を拭き終えたら、クロスを交換。新品でシンクを拭きましょう。マイクロファイバークロスを濡らすときは、わざわざやかんで沸かす手間を省き、給湯器をつけて蛇口から出るお湯を使いましょう。シンクの汚れが水あか程度しかなければ、乾拭きでもOKです」(矢野さん)

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