夫の転勤や子どもの進学などで、環境が変わることの多いこれからの季節。日々のドタバタで部屋中が散らかり、ただでさえやる気の出ない掃除が、さらに面倒に……。
「もともと私は、掃除が大きらいでした。でも、キレイ好きな夫と結婚したことで、掃除せざるをえなくなったんです(笑)。さらに夫の転勤にともない友達のいない東京に引っ越したことで、週末ぐらい夫と出かける時間が欲しいと、掃除の効率化を考えるように。そして、試行錯誤の結果『整理収納ができていれば、掃除が楽になる』と気づきました」
こう語るのは、人気ブロガーの今井知加さん。現在は整理収納アドバイザー、暮らしプロデューサーとして活躍しており、今月、自身初となる著書『そうじ嫌いでも部屋がずっとキレイな収納のきほん』(KADOKAWA)を出版したばかりだ。なぜ掃除をしなくてはならないのか……その答えは簡単、「汚れる」から!だったらはじめから汚れなくしておけば、掃除の負担も軽減できるはず。そこで、今井さんが「掃除のハードルを下げる」ワザを紹介してくれた。
■くつの収納は家族に任せる
「玄関に散らかりがちなくつは、人ごとに配置場所を決めましょう。わが家のルールは、『ひとりあたり下駄箱1段』。以前は左右で大人・子どもエリアを区切っていましたが、境界線が曖昧で失敗。ひとり1段と指定席を明確にしたことで管理意識が芽生え、自分で下駄箱にしまう習慣がつきました。玄関から脱ぎ散らかしたくつがなくなれば、当然掃除も楽ちんに」
■排水口はふたを取る
「『実用的な理由』がなければ、モノは手放してしまいましょう!ぬめりがつきやすいシンクの排水口ふたもそのひとつ。思い切って取ってしまえば、洗う手間そのものがなくなります。また『目隠し』がなくなることで、日々たまっていく生ゴミが目につくように……。いやが応でも、こまめに掃除する気になります」
■ふた付き収納でホコリから守る
「『排水口はふたを取る』とは逆に、ふたをすることで掃除が楽になることも。使用頻度の低いものは、ふた付きのボックスに収納することでホコリをシャットアウト。わが家ではIKEAの『クッギス』というボックスに、出番が少ない洗濯機の簡易説明書やメンテナンス用品を収納しています。再生PET樹脂製なので、お手入れも簡単です」
■電話まわりに“指定席”を作る
「たとえば急病時にすぐ対応できるよう、診察券や保険証、各種手帳などをポーチにまとめた『病院セット』は電話の横に。そのほかデリバリーチラシや連絡網など、『電話の際に必要なもの』はあらかじめ電話まわりに指定席を作っておきましょう。物理的に片付くのはもちろん、緊急に連絡が必要になったときも『あれはどこに置いた?』と混乱せずに済みます」
掃除がきらいなあなたも「掃除のハードルを下げる」ワザを実践し、キレイが続くわが家を手に入れよう!