「戊戌年の’18年は、運のよい人と悪い人に大きく分かれる1年です。景気も変動が大きく、6月以降は徐々に悪くなりそう。世界的にも動乱の年になるでしょう」
そう話すのは、風水研究家の林秀靜さん。
「アメリカや中国、北朝鮮など国際情勢においての不確定要素も多く、日本の国力も低下しそうです。社会が乱れると、私たちも影響を受けて緊張し体も硬くなり、心身の不調を感じやすくなります。風水でも、今年は体の腎・膀胱の機能が低下しやすく、免疫力も落ちて感染症にもかかりやすくなります。運気が乱れるときは、風水で使う陰陽五行説。その五行である木・火・土・金・水の『気』のバランスを心がけたいもの。そして、緊張しやすい体を動かして心身をほぐすことが運気の安定に必要です。特にヨガで、体の軸となる背骨を動かすことがおすすめ。運気アップにつながりますよ」(林さん)
今では日本でも770万人が行っているヨガ。2020年には1,000万人を超えるといわれる勢いで普及している(『ヨガジャーナル』調べ)。
人気ヨガティーチャーの相楽のりこさんも、ヨガの魅力とその効能を語る。
「ヨガは呼吸とともに体を動かすことで心身を落ち着かせて深いリラックスに導きます。心と体はつながっているので、ヨガをして全身の気をよくすれば、健康になり運もよくなります。林先生のおっしゃる陰陽五行にあてはまるヨガのポーズがあるんですよ」(相楽さん)
林さんは、五行の気と関係する運勢を次のように解説する。
「陰陽五行では、木・火・土・金・水の5つの気があり、このバランスを取るのが中庸でよいとされ、運気を安定させます。木は健康運、火は愛情運、土は金運、金は仕事運、水は美容運をつかさどります。ヨガの五行のポーズで体を動かすことで、それぞれの気を補い、運気をアップさせることができるのです」(林さん)
そこで、林秀靜さんの五行の風水の英知を基に、ヨガティーチャー相楽のりこさんが「開運ヨガ」を教えてくれた。
「金運アップに必要なのは、感情や状況に押し流されることなく、地に足をつけていること。土の気は安定や不動の働きを示します。お金は人からもたらされるもの。豊かな畑の土壌、どっしりと安定してのんびりしている山や岩石のように、土の気がどっしりと安定することで、周りの信頼も高まり、運気もアップします」(林さん)
■金運を上昇させる土の気向上「山のポーズ」
胃腸や脾臓が土の気に関係している。胃腸が弱まると、心も落ち着かなくなりイライラして金運も低下してしまう。山のポーズで、地に足をつけて土の気を安定させる。
(1)両足をこぶし大に開いて立つ。足の内側は平行に。一度足の指を上げてから、しっかりと床に指を下ろしていく。足、背中、頭と体が一本の軸になるように立つ。鎖骨は開き、肩は下げて両手は下ろす。※このポーズのまま、ゆっくり息を吐きながら目を閉じて10回深呼吸。
【ポイント】
「両足でしっかり床を踏み、大地とつながります。そして富士山のように堂々とそびえ立つ山を思い浮かべて、自分がその山になったつもりになりましょう。呼吸をするときは足の裏にも達するように深くゆっくりと息を吸い、そして吐き出していきます。自分の頭が山頂だと思い、いつもより頭を1つ分高い位置におくイメージで。その“山頂”から自分を俯瞰で見つめているように呼吸を続けていきます。山のポーズは集中力のアップ、疲労感の回復、座骨神経痛の改善にもいいといわれています」(相楽さん)