自分のブライダルも懸賞で獲得した「懸賞女王」の開眼力
5年で1千万円以上貯めた“節約アスリート”の鎌田なお子さん(38)は、地元・秋田市では懸賞女王として名をはせている。幼いころから必死で働く母親の背を見て育ったことから、極力お金を使わない生活に開眼。無料でもらえるものを活用するライフスタイルを貫いている。
家族構成は、夫38歳(公務員)+長女12歳+二女10歳。毎月の貯蓄7万円以上で、生活費は15万4千円。貯蓄座右の銘は「お金に振り回されない」だという。そんな鎌田さんの鉄則は――。
1,もらえるものはもらう
「懸賞や公募で当てることは運だけではありません。はがきの書き方に始まりノウハウ
次第で、節約や貯蓄にもなる心強い存在です」と語る鎌田さん。家電や家具、自分のブライダルまで懸賞で獲得。いまは長女・奈菜子さんと二女・桃子さんの成長に伴い、作文や絵、俳句、写真コンテストなどに応募し、入賞の常連だ。「授賞式出席が家族のレジャーになったり。賞品の図書カードは娘たちのお小遣いにします。また、必要なものは新聞の『譲ります・譲ってください』のコーナーに投稿。服、ランドセル、自転車などを見ず知らずの人からいただきました」
2,ないものは欲しがらない
「余計なものを買う羽目になるのでウインドーショッピングはしません。必要なものだ
けお店で買うという感覚です。買いだめもムダのもと。欲しいものがあっても『これは3
カ月以内にオークションに出すことになるかどうか』を目安に見極めます」
3,公共施設を使う
休日は自宅から車で10分の大学図書館で、母子で夜の9時ごろまで過ごすこともある。「おかげで夏休みはエアコンを一度も使わずにすみ節電に。新聞をまとめ読みしたり、娘たちは勉強をしたり外でテニスもできます」
4,見栄は捨てデザインはシンプルに
「無料のものやいただきものが中心なので洋服も流行のスタイルなどはそもそも追いません。シンプルなものが長持ちします」
5,天引きした残りで暮らす
「貯蓄、家賃などの固定費を引いた残りおよそ15万円で生活します。それでも月末にはお金が自然と残ります」
6,古い車を愛用
「買い換えられないのではなく、古いものが可愛く思えるのです。高いから買えないのではなく、お金はあってもあえて買わないのです」
7,教育費は無料で
「お金をかけなくても将来のため体力と知力をつけてあげたいです」と鎌田さんは言う。長女は模試で県内1位の成績を収めたことも。そのためには無料の学習やキャンプ、イベントなどの情報収集や申し込みに余念がなく手帳にもスケジュールがぎっしり。「おトクなイベントの告知事項は小さな文字で書いてあるのが特徴です」
8,お金に振り回されない
「お金は苦労をして貯めるものではなく、自然に貯まっていくものなのです。私は貯まったお金には無頓着。お金を出して買うモノはあまり欲しくありませんから」