物価は上げてもダンナの給料は上げてくれないアベノミクス。ここはとことん節約するしか家計は守れない。そこで今回は、福岡の節約主婦・小松美和さんと、大阪の節約主婦・嘉籐和美さん、そして節約アドバイザーの武田真由美さんの3人に、節約調理法13カ条を指南してもらった。
【1 余熱使ってガス代を節約】
「おなべのふたの上に、丼をかぶせると、圧力鍋のように重しがかかります。10分以上煮こまなければならないときでも、火を止めて30分ぐらい置けばトロトロに」(武田)
【2 パスタゆで、火は沸騰して1分で消す】
「沸騰したお湯にパスタを入れ、最初の1分だけ火をつけながら、かき混ぜてくっつかないように。残りの時間はふたをして火を消す。5~10分ほどで様子をみて、固ければ、もう少し時間をおきます」(嘉籐)
【3 ゆで卵はご飯を炊くとき一緒に】
「卵や野菜はさっと水洗いして、アルミホイルなどに包んで、ご飯を炊くときに炊飯器に入れちゃいます」(嘉籐)
【4 IHの保温機能を】
「IHで調理する場合、カレーなど煮込み料理は15分ほど火にかけたあと、『保温機能』で温めれば電気代が節約できます」(小松)
【5 鍋は“効率のいい”ものを使う】
「いい鍋は熱効率がいいので余熱や保温調理も可能。少し高くても一生ものを買ったほうが何度も買うよりお得」(小松)
【6 米は6合炊く】
「3合を2回炊くより、6合を1回炊くほうが節約になる。まとめて炊いて即冷凍!」(小松)
【7 安い肉には片栗粉を】
「すき焼きのとき100グラム98円の牛肉でも、片栗粉をまぶしてから鍋に入れれば、霜降り肉のような味わいに」(嘉籐)
【8 「もしものときの丼メニュー」を増やしておく】
「卵と玉ねぎだけの『卵丼』、冷凍庫のあまりで『残り野菜のあんかけ丼』、お肉を焼いてしょうゆで味付けした『肉のっけ丼』など何でもOK」(嘉籐)
【9 おかずリメーク術】
「残ったおかずはリメークして再び登場させます。煮物は炊き込みご飯に。シチューやカレーはドリア、あるいは野菜にかけてオーブン焼き。空揚げは刻んでチャーハンに入れたり、スライスしてピザにのせてもおいしい」(嘉籐)
【10 こんにゃくを使ってヘルシーかさまし調理】
「お肉がどうしても足りないときには『こんにゃく』が“お肉もどき”になるんです」(武田)
【11 ドレッシングやソースの手作り】
「みりんを火にかけ半分まで煮詰め、しょうゆ、酢を足して冷やせば、和風ノンオイルドレッシングになる。また、玉ねぎとしょうがのすりおろし、しょうゆ、ごま油、オリーブオイルを混ぜるだけでステーキソースの完成です」(嘉籐)
【12 だしがらでふりかけを作る】
「だしをとったあとのかつお節や昆布、煮干しはラップをかけずに、電子レンジでカラカラになるまで加熱。これだけで栄養満点のふりかけに」(嘉籐)
【13 古くなった油を梅干しで復活させる】
「使い古しの油でも梅干しを1~2個揚げるとサラサラの油に戻る。復活した油で2~3回は揚げ物ができます。じゃがいもの皮でも同じ効果があります」(嘉籐)