「気がつけば、夫の定年まで約10年。ということは、収入源があと10年で途切れるということです。貯蓄を子供の進学費用にほとんど使ってしまったので、今度は夫との老後資金づくりのために、節約をしています。節約は一生続く、という覚悟で日々を送っています」(うっちーさん・以下同)
1年で300万円の貯蓄が目標という、“アラフィフ”美女のうっちーさんは、’10年にブロク「食費を減らす!うっちーの節約ごはん」をスタート。毎日のメニュー、月の食費を紹介し、1カ月56万アクセスという人気になった。
「以前は毎月、8万〜9万円を食費に使っていました。友人と食事に行き、家の食事もお惣菜を買うことが多く、自分ではたいした料理を作っていませんでした。家計や食費を切り詰める、という発想自体もありませんでした」
うっちーさんが節約を決意するに当たり、考えたのは食費の削減だった。しかし、手料理を増やそうと思ったが、いかんせん、料理のレパートリーが少ない。家計簿をつけ始めたものの、内容は本人いわく“ざる”。買い物の仕方もわからなかったという。
そこで、それまで自分が食べてきた外食を分析することから始めた。その結果、行き着いたのがオリジナルの「食費節約8カ条」だった。「私も浪費家だったからこそ、同じ思いをしている人が、多くいるのを感じます」という彼女に、8カ条を解説してもらった。
【1・節約の目的を明確にする】
「私の場合、最初は教育費のため。そして今は、夫との老後資金のために節約しています。なぜ、自分は節約をするのかという目標を明確にもつことが、とても大切だと思います」
【2・食費の予算を決める】
「1カ月の予算を立てて、それを必ず守ること。そのためには、無理のない予算を設定することが長続きさせるコツです」
【3・買い物に行く回数を減らす】
「以前の私は、週に何度も買い物に行っていました。今は、1週間に1度、土曜日だけと決めています。『ついで買い』や『衝動買い』を防ぐことができます」
【4・「ノー買い物デー」を作る】
「まとまった買い物だけでなく、コンビニで飲み物やお菓子を買ったりしていると、100〜200円くらいは安易に使ってしまいます。この100円がお財布から出ていくことを阻止するため、まったくお金を使わない日を決めます」
【5・必要なものを、必要な分だけ買うようにする】
「特売だからといっても、使い切れずに腐らせてしまっては、結果的に無駄になるだけです。安いからと必要以上に物を買わない、これは徹底しましょう」
【6・旬の食材を買うようにする】
「旬のものは新鮮で、味もよく健康にも、家計にもやさしい。私は、旬の値段の安い食材をいろいろな料理に展開して、無駄なく使い切るよう心掛けています」
【7・ひとつの食材のレパートリー】
「何度でも食べたくなるような、毎日のおかずを作れば、不必要な外食を減らすことにつながります」
【8・足りないものがあっても、買い足さない】
「何かが足りないからといって、すぐに買おうとしない。別のものを使って応用できます。そして買い足ししなければ、食費も減ります」
現在、うっちーさん夫婦の食費は、週に7千円が目標。内訳は副食5千円、調味料千円、果物千円。コメ代は月に3千円。「予算内で、見た目もゴーカに見えるメニューを制作しています」とのこと。