2人の子供を女手ひとつで育てている、関西在住ファイナンシャルプランナー「りょっこ」さん。シングルマザー歴13年になる。彼女はウェブサイト「しんぐるマザーのやりくり生活 母子家庭のHappy Life」と、ブログ「しんぐるマザーのやりくり日記」で、やりくり情報を紹介している。

 

「わが家では、1カ月を5週間として、月に4万1千円を食費に充てています」

 

彼女の節約法は、この食費1カ月半弱に相当する6万円を、1年間で浮かせる、というものだ。

 

まず毎月、銀行などに置いてある封筒を8通、用意する。そのうち3通に「米・調味料」「日用品」「予備費」と書き、それぞれ6千円、3千円、1万円を入れておく。そして残りの5通には番号を振り、7千円ずつ入れておく。この5通が、5週間分の副食費というわけだ。

 

「項目と週で封筒を分けているので、封筒の予算内に支出を収めるようにすればいい。面倒くさがり屋で家計簿は長続きしない私でも、これは続けられました」

 

買い物をしたら、封筒にレシートを入れておく。また、メモ用紙を1枚、入れておき、レシートの出ないお店で買い物した際は、そこに金額を書き込むようにする。そして週末にレシートとメモを見ながらムダ遣いをチェック。このとき、子供といっしょに家計を振返るのが、大切だという。

 

「たとえば『今週はケーキが3個で99円だったね』といった話し合いをすることで、子供にも節約意識を持ってもらえます。そして、自分もいっしょにがんばったと、実感させることができます。節約は、家族の協力なしにはありえませんからね」

 

7千円の副食費が入った封筒が、1カ月に5通。1年で60通になる。しかし、実際の1年は52通程度なので、予算内でやりくりすれば、8通分(5万6千円)が残ることになる。

 

「予備費の封筒は、急病のときのタクシー代などのためのものです。ここからも貯金に回せる分が出てきます」

 

こうすれば、年に6万円程度は簡単に浮かせることができるのだ。そして、そのお金を使い、休日は家で“巣ごもりレジャー”を楽しめる工夫もしている。

 

「家でDVDを観賞するときは、厚手の遮光カーテンで部屋を真っ暗にして、『シアタールーム』に変身させます。手元にライトと飲み物を置いて。これだとDVDのレンタル代500円と、お菓子代程度で済みます。家でパンやピザを焼いたり、ベランダでハウスピクニックを楽しんだことも(笑)」

関連カテゴリー:
関連タグ: