「お財布にお札を入れるときは、手前から1万円札、5千円札、千円札の順に並べています。まず目に入るのが1万円札なら、『もったいない』という気持ちが先立って、買わずにすむことも。一目、見ただけで、いくら残っているか、すぐ把握できます」

 

そう語るのは、一般家庭の家計相談を請け負う、家計アイデア工房代表・柳澤美由紀さん。柳澤さんはファイナンシャルプランナーの資格をもつ「FP主婦」。実際の買い物では、お気に入りの“定番品”を決め、ほかのものは買わないようにしている。「チラシは見ない」が柳澤家のルールだ。

 

「安さを基準に選ぶと、安売りのたび『買わないと!』という強迫観念が生まれ、無駄買いにつながってしまうからです。それよりは、いいものを少しずつ使うほうが、結果として経済的です」

 

定番品は、有名メーカーの商品でなくても大丈夫。100円ショップで売られている洗剤でも、成分はブランド洗剤とあまり変わらないものもある。

買い物だけでなく、節電対策も欠かさない。柳澤さんが、とくにすすめるのは、洗濯機のコンセントに、スイッチつきの電源タップをつけること。

 

「1日のうち、洗濯機を使わない時間のほうが圧倒的に長いでしょう。だからふだんはオフにして、使うときだけスイッチオン。これだけで電気代が1割近く減りました」

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