納豆に、良質なタンパク質、ビタミンやカルシウムといった、脳にとって大切な栄養素が多く含まれていることはお馴染み。7月10日「納豆の日」を前に、子供たちの能力アップを目指そうと、料理研究家・園山真希絵さんが“脳に効く、納豆との食べ合わせ”を提案してくれた。

 

エネルギー源となる『ぶどう糖』。脳は人間が一日に消費するエネルギーの約20〜30%を使っている。その脳が使う栄養源は、ぶどう糖だけ。また脳の神経伝達物質・アセチルコリンの材料ともなるが、体内に蓄積できないため、きちんと食事を取ることが大切だ。米などの炭水化物、フルーツ、ケーキなどの菓子類に多く含まれる。

 

脳の司令塔となる『カルシウム』。血液中のカルシウムは全身の活動をコントロールしている。不足すると、イライラしたり、集中力が低下する。さらに、記憶と学習に関する神経伝達物質の働きも悪くなり記憶力の低下も。乳製品が含有率、吸収率ともに高い。そのほか、ひじき、小松菜、小魚、桜えびなどに多く含まれる。

 

脳細胞を作る『タンパク質』。人間の体は、ほとんどがタンパク質でできている。脳細胞自体がタンパク質で構成され、脳の働きを活性化、神経伝達物質の合成を活発化する。肉、魚、卵、牛乳など動物性食品、植物性では大豆、納豆など。

 

脳の健康を保つ『DHA』。魚油に多く含まれている「必須脂肪酸」だ。集中力と記憶力をアップしてくれる。イワシ、サバなどの青魚、マグロのトロ部分。またウナギ、サケ、筋子にも多い。

 

記憶力アップの『ビタミン』。野菜や果物は脳にもよい食べ物。ビタミンCには記憶力をアップする効果もあるそう。パプリカ、ゴーヤ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、レモン、いちごなどの果実に多く含まれている。

 

これらをふまえての簡単レシピ。《さきいか納豆》は、納豆、さきいか、大葉をちぎって混ぜるだけ。「かみごたえがあり、脳の発育にもおすすめです」(園山さん・以下同)。海苔の佃煮と納豆、きゅうりとごま油を混ぜあわせれば《海苔きゅう納豆》の完成。「海苔はタンパク質、カルシウム、DHA,ビタミンを含みます。きゅうり以外の好みの野菜でもOK」

 

《納豆ミートパスタ》合い挽き肉のミートソースを作り、パスタと合わせるとき、一緒にひきわり納豆を1パック混ぜ合わせる。「ひきわり納豆がパスタとよく絡まります。ひき肉入りなので、納豆嫌いでも食べられるはず」

 

《GO!夏の納豆カレー》ポークカレーを作る。ルウをいれてとろみがついたところで、納豆、うずらの卵、ミニトマトを入れて混ぜ合わせる。5mm程度の薄切りにしたゴーヤをさっと炒め、盛り付けに添える。「カレーが納豆特有の臭みを軽減してくれます。ゴーヤなど、子どもが苦手な野菜をプラスするのもおすすめです」

 

最後のデザートは《甘納豆ヨーグルト》を。小豆の甘納豆とお好みのドライフルーツ、プレーンヨーグルトを混ぜ合わせる。「自然な甘さで頭を活性化。砂糖なしでも甘納豆とドライフルーツの甘味で食べられます」

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