1年で最も食べ物がおいしいこの季節。なのに「うちの子、野菜がダメなんです!」という家も多いはず。大人になってから苦労しないためにも、野菜ぎらいを克服するにはどうすればいいのか?

 

「じつは、子供たちにおいしく野菜を食べてもらうには、切り方や調理法にコツがあるんです」と話すのは、シニア野菜ソムリエの立原瑞穂さん。

 

日本野菜ソムリエ協会の調査では、これまで750人の子供たちに食べ比べをしてもらった結果、大人と子供では「おいしい」と感じる野菜の切り方、調理法が異なることが明らかになった。

 

たとえばキャベツの千切りの場合、繊維と同じ方向に沿った切り方をしたほうが、シャキシャキした食感になり、子供にはおいしく感じるのだという。逆に大人が好むのは、繊維に対して直角に切ったもの。こちらは、よりやわらかい食感になる。しかし子供たちの意見は「口の中に残って、モゴモゴして気持ち悪い」というものだった。

 

こうした子供の好む食感・調理法を研究し、野菜嫌いの克服に生かそうというのが日本野菜ソムリエ協会の試みだ。そこで子供の苦手な野菜の代表4種、『しいたけ』、『なす』、『ピーマン』、『にんじん』について、立原さんオススメのレシピを教えてもらった。

 

『しいたけのふわっとツナ味噌詰め』

【材料・2人分】しいたけ…6個。ツナ缶…1缶(80g)。卵…1個。味噌…大さじ1。

【作り方】1.しいたけの軸の部分だけを取り、みじん切りにする(軸の先についている黒っぽい石づきは取り去る)。2.油を切ったツナ缶をボウルに入れ、1と卵、味噌を入れてよく混ぜる(味噌の量は種類によって塩分が異なるので調整する)。3.2をしいたけの傘の中に詰め、オーブントースターで7〜8分焼く。

 

『なすチップス』

【材料・2〜3人分】なす…1本。塩…小さじ1/4。薄力粉…大さじ1。カレー粉(お好みで)。

【作り方】1.なすを2ミリ程度に薄くスライスして、塩を全体にふってしばらくおき、出てきた水分をキッチンペーパーなどでよく拭き取ってから薄力粉をまぶす。2.1のなすを低温(160度)の油でじっくり少しずつ揚げる。3.油をよく切り、お好みで熱いうちにカレー粉をふりかける。

 

『ピーマンの炒め蒸し』

【材料・4人分】ピーマン…4個。サラダ柚…小さじ1。かつおだし(顆粒)…4グラム。

【作り方】1.ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取りのぞき、縦に5ミリ幅に切る。2.フライパンにサラダ油をひき、1のピーマンを2分間炒める。3.かつおだしを40ミリリットルのお湯で溶いたものをフライパンに入れ、ふたをして1分ほど蒸す。4.ふたを取り、さらに炒めて水分をとばす。

 

『ひらひらにんじんのリボンサラダ』

【材料・2〜3人分】にんじん…中1本(約100g)。ハム…1枚。バター…5グラム。塩…2つまみ。こしょう(お好みで)。

【作り方】1.にんじんをよく洗い、皮つきのままピーラーでカットする。2.シリコンスチーマーなどに1とバターを入れ、電子レンジで2分加熱する(500ワットの場合)。3.2に塩を加えて混ぜ、粗熱を取る。4.好きな形にカットしたハムを、3に加え混ぜ合わせる(好みでこしょうをふる)。

 

無理強いする前に、まずは調理法でひと工夫。子供の野菜に対するハードルを下げることから始めてみよう。

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