シンプルなワインにはシンプルな料理を
ワイン党の人と話をしていると、料理に対する考え方を変えた方がいいと感じることがよくあります。
あまりにも多くの人がワインを特別なものとして考えがちだからです。豪勢なディナーを準備しなければならない手間に加えて、余計な出費もかかるものだと。けれど、ヨーロッパの人々を見れば分かるように、本当はその反対なんです。彼らにとって手軽に飲める日常用のワインは、サンドイッチや、卵料理などどんな食事にもちょっとした味わいと楽しさを増してくれるものです。無駄がなければ不足もしません。ワインはどんなものもおいしくしてくれます!
手間も無駄も高い出費もなく、ワインを毎日の食事に加える私の秘密の方法をご紹介します。
- すでに開いているワインを使う。まだおいしく飲む事のできる飲みかけのワインのことです。これで数日間はワインと一緒に食事をおいしく頂けます。ワインをだめにして流しに捨てるなどという無駄はしたくありませんよね。
- 様々な料理に合う万能なワインを撰ぶ。そうすればチャイニーズをテイクアウトした日でも、冷蔵庫の残り物で済ます日でも、どんなメニューともおいしくワインが頂けます。
何年もの間、私は一度開けたワインの新鮮度について研究してきました。そもそもそれは、自分のレストランでワインをグラスで出す際、お客様に最後の一杯まで開けた時と同じくらい新鮮なワインを提供したいと思うからです。ワイン好きなお客様から「ワインは開けた後どのくらい持つのか?」という質問をよく聞かれます。以下が私のたどり着いた研究結果です。
白ワイン
● ドイツ産、アルザス産、ワシントン州産のリースリングは冷蔵庫で新鮮なまま保存できます。色々な料理に合わせやすく、お肉料理にも合います。
● ソービニオンブラン。これも冷蔵庫でよく持つワインです。料理との相性は幅広く、特にメキシコ料理や地中海料理とよく合います。もちろんサラダにもピッタリです。
赤ワイン
● サンジョヴェーゼ種がベースのワイン。(キャンティなど) このワインに頭を悩まされることはありません。10ドル程度の安めのワインが一番品質的にもいいと思います。チェリーのフルーティーな香りと濃厚さが今にも飲んでくださいと言わんばかりの誘いをかけてきます。
● シラー/シラーズや、ローヌ系ぶどうのブレンドワイン。(グレナッシュとムールべドールなど) これらのワインのスパイシーさと力強いフルーティーさはほっぺたが落ちるようなおいしさで、料理ともとてもよく合います。ボトルを開けてから一晩置いた方がよりおいしくなるワインです。
これらのワインは、安いものでも値段からは想像もつかないほどおいしいワインです。ですから毎日でも飲んで満喫してください!