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記者が育った宮城県では、秋になればそこらじゅうで「いも煮会」が開催されていた。豚汁の具だくさんバージョンともいえる「いも煮」を、野外で作って食べる会である。主役は里いも。多くの東北人にとって、いも煮会は秋の風物詩なのだ。

 

そこで、家でもいも煮を楽しみたいというみなさんに、〈宮城県的いも煮レシピ〉を紹介しよう。

 

【材料】

里いも…1.6kg、ごぼう…2本、こんにゃく…2枚、大根…1/2本、しめじ・まいたけ・しいたけ…全部で300g、長ねぎ…4本、豚肉薄切り…4本、木綿豆腐…2丁、水…8カップ、赤みそ…100g、酒…大さじ6

 

【作り方】

〈1〉さきがきにしたごぼうと手でちぎったこんにゃくを水に浸し、アク抜きをする。

〈2〉鍋に水を半量入れて、皮をむいた里いも、ごぼう、こんにゃく、いちょう切りしたにんじん、大根を入れる。

〈3〉アク取りをし、煮立ってきたら残りの水を入れる。しめじ、まいたけ、薄切りにしたしいたけ、ななめ切りにした長ねぎ、豚肉を入れる。

〈4〉里いもに火が通ったら適当な大きさに切った木綿豆腐を入れて、赤みそ、酒を入れる。

 

ちなみに、いも煮の具や味付けは地域によって異なるが、このレシピも定番のひとつ。「春といえばお花見、秋といえばいも煮会」という日が日本にくるといいな、と夢想する記者であった。

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