今年、2013年に厚生労働省が発表した最新の都道府県別平均寿命で、男女とも首位に輝いたのは長野県だった。男性が80.88歳、女性は87.18歳。男性の場合、2位以下は滋賀県、福井県、熊本県と続く。女性は2位が島根県、3位に沖縄県、そして熊本県、新潟県。長野県はまさに長寿ダントツ第1位だったのだ!
長野県・高山村を中心に長野の長寿の理由を研究している、順天堂大学大学院教授の白澤卓二医学博士はこう言う。
「長野の野菜摂取量は男女とも全国1位。野菜の出荷量も非常に多く、長野ではアンチエイジングに最適な食べ物を、自分たちで生産し食べているということがわかります。さらに長野では食べている野菜の種類が豊富なこともわかっており、ビタミンや食物繊維など、健康に必要な栄養素がしっかり取れているのです」
長野は山の幸「きのこ」の出荷量も全国1位だ。きのこは低カロリーで、ビタミンやミネラルが豊富。ダイエットにもおすすめだと白澤先生。
「食物繊維も豊富で、腸内環境を整え成人病を予防する効果も。カリウムも含まれているため、塩分の過剰摂取を抑えることも期待できるのです」
テレビ番組で一躍、話題になったのが「干しえのき」。“エノキタケリノール酸”が内臓脂肪を減らし、ダイエットや生活習慣病の予防に効果があるということがわかっている。
「えのきたけは干すことでビタミンDが倍増します。その結果カルシウムを吸収しやすくなり、女性に多い骨粗しょう症の予防にも役立ちます。干すことでうまみも歯ごたえも増し、より一層おいしくいただけます」
長野県ではお土産として普通に市販されている「干しえのき」だが、その作り方は簡単。えのきたけを風通しの良い場所で2時間ほど干し、フライパンで7〜8分からいりするだけ。そのまま食べてもいいし、味噌汁やスープに入れてもいい。お湯を注いで、えのき茶として飲むのも効果的だそうだ。ぜひ実践してみたい。