過去5年間のドリームジャンボ宝くじで、「億」が複数本出た売り場の当せん総額を調べたところ、第1位は全国で唯一’12年から4年連続で1等を出している大阪駅前第4ビル特設売場。第2位は’12年に1等4本を出して気を吐いた南海難波駅構内1階売場だった。
ドリームジャンボに強い売り場の店頭では、どんな人が大当たりをしているのか?そこで、これまでに数多くの億万長者と対面してきた販売員の体験を紹介。
■大当たりと購入枚数は関係ない
大阪駅前第4ビル特設売場には、本誌が「神の手販売員」として紹介して大人気の高橋祐恵さん(販売キャリア18年)がいる。ある日、彼女の売り場に80歳過ぎのおじいさんがふらりとやってきた。
「おもむろにバラ3枚を差し出して『調べてや』。するとその中の1枚が1等前賞の5,000万円当せんくじだったんです。『すごい、当たってますよ』というと『忘れとった、もう3枚あるねん』と、またバラ3枚をポケットから出して。それを調べたら、なんと今度は後賞5,000万円が。『冗談やろ、バラ6枚に前賞後賞が入ってるなんて』と言ったまま、おじいさん、顔面蒼白になって固まってしまいました(笑)。同じ売り場でバラを3枚ずつ購入したことから、こんな珍しい当せんになったのでしょうが、枚数と当たりは関係ないことを実感しましたね」
■夢のお告げは存在する
つぎは高橋さん自身が、ナンバーズ3で10万円を当てたときのこと。
「ある晩、寝入りばなに、坂道を上っている見知らぬおばあさんが転ぶ夢を見たんです。必死で『大丈夫?いま救急車を呼ぶから』と、119という数字を叫んでいました」
翌朝、売り場でその話をすると、「夢のお告げかもしれないからナンバーズ3を買ってみれば?」と同僚に言われ購入したところ大当たり。
「お客さんの中にも『夢で見た数字を買ったら当たった』という人は何人もいます。ぜひ数字の夢を見たら、チャレンジしてみてください」
■当たりを強く念じすぎない
南海難波駅構内1階売場にも販売歴30年のベテラン・坂口千穂さんがいる。彼女は当たる人にはひとつの共通点があるという。
「当ててやると意気込んでいる人にはなかなか当たらなくて、逆にさりげなく買っている人に当たるんです。いちばん印象的だったのは、1等3億円を当てた50代の女性。『当たっていますよ』とお知らせしても『そう、そんなに高額いらないのに』とぽつり。そのふわっとした物言いが、いまだに忘れられません」
■大安の日は大切にする
売り場の常連さんで、まだ大当たりはないものの10万円程度をよく当てる「小当たりおじさん」がいるそう。
「この人のモットーは大安の日に買うこと。理由を聞いてみたら、『大安の日はお客さんが多い。大勢の当てたいという気持ちに便乗するんや』と。なるほどと思いました」
収益金が熊本地震の被災地支援にも使われることが決まった、5月11日より発売開始のドリームジャンボ。カリスマ販売員の「金言」を、ぜひ今回のドリームジャンボに生かしてみては?