震度7からわが子を守る「春休みの防災心得」後編

震度7クラスの”首都圏直下型地震”の危険性が叫ばれるなか、子供たちは春休みに突入。親が子供を守るために、今やっておきたいことは何か? 危機管理教育研究所代表で、3児の母でもある国崎信江さんが緊急アドバイスしてくれた「防災の心得」。その後編だ。

【6】小さな地震でも、日常的にすぐに行動する習慣をつける
「小さな揺れでも訓練だと思って、揺れたらすぐに動く習慣をつけておくことが肝心。日ごろから、揺れたら反射的に行動するトレーニングを家族全員でやっておくべきです」

【7】家の中でどこが安全かをあらかじめ認識しておく
「テーブルの下より、何も置いていない廊下のほうが安全だったりします。いる部屋によって、家族がそれぞれどう行動すべきか、日常的に習慣づけておくことも重要です」

【8】春休みはレジャー感覚で近くの防災センターへ
「地震の揺れをあらかじめ体感しておくことは有効です。防災センターで体験すれば震度5、6、7の揺れはこれくらいだと、子供が感覚的にキャッチできる。親の留守中に地震が来ても、その大きさによってどうするべきか、自分なりに判断するきっかけにもなります。この春休みにぜひ親子で体験してほしいですね」

【9】日ごろから常に整理整頓の習慣をつけておく
「たとえば、包丁を使ったらすぐに洗ってしまう。巨大地震が起きたら飛んでくる可能性がある。また、トイレは我慢しない。いつ使えなくなるかわからない。食事も食べられるときにしっかり食べる。こういうイメージを子供にもたせておくことも防災になります」

【10】ランドセルに、かさばらない防災グッズを入れておく
「ペンライトや笛、簡易トイレなどをランドセルに常備しておきましょう。家族の写真も入れておくこと。親とはぐれた場合、写真があれば周りの大人が親を捜しやすい。子供が親の特徴を説明するのはむずかしいので、写真は有効です」

 

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