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「まだまだ復興の途上です。生産や発送は以前のようにできませんが、少しでも多くの人に私たちの商品を届けたいと思っています」

 

被災地の生産者たちや、自治体の担当者は、本誌の問い合わせに対して、そう口をそろえた。

 

大豪雨に、酷暑、台風に、大地震……。7月から9月にかけて、さまざまな災害が日本を襲った。現在でも被災地では、たくさんの人が避難所生活を余儀なくされていたり、ライフラインが止まったままの地域がある。

 

そんななか、多くの生産者や自治体の職員たちが、以前の生活を取り戻すため、日夜努力を続けている。そこで「いまできる支援」として、現地から“お取り寄せ”をしてみてはどうだろうか?

 

9月6日午前3時7分、北海道胆振東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が起きた。苫東厚真火力発電所が緊急停止し、道内のほぼ全域が停電に。

 

安平町でチーズを生産する夢民舎の担当者はこう語る。

 

「停電のために、熟成中のチーズを600キロ以上廃棄せざるをえませんでした。さらに、断水で、チーズ製造が2週間ストップ。製造は再開できましたが、熟成に時間のかかるカマンベールチーズなどは、品薄の状態が続いています」

 

現在、はやきたダブルチーズなどは全国に発送できるようになったという。

 

「例年、この時期は稲刈りも終わっているのですが、半月以上遅れています。土砂被害を受けている田んぼもあり、新米がどれだけとれるかわかりません」

 

そう語るのは、とまこまい広域農業協同組合の組合員。震源地となった胆振地方は米の栽培が盛ん。新米の状況は不透明だが、たんとうまいの在庫ぶんは取り寄せられるので、ぜひそのおいしさを知ってほしい。

 

震度6強を記録したむかわ町のフォレスト・ベリー農園のシーベリー担当者はこう語る。

 

「むかわ町では、倒壊の恐れがある住宅が約200メートルにわたって続き、お寺やお墓はすべて倒れてしまいました。現在は、停電も復旧し、ようやく普通に営業ができるようになってきました。たくさんの注文をお待ちしています!」

 

そんな、北海道胆振東部地震の被災地のお取り寄せ特産品を紹介。

 

【安平町】「はやきたダブルチーズ」・864円/プロセスグループ 夢民舎

今年4月に発売された新商品。フレッシュなクリームチーズと、ほどよく熟成された風味豊かなブルーチーズを絶妙にブレンド。パンに合わせたり、パスタのソースなどに使える。

 

【胆振東部】「たんとうまい」(ななつぼし)5kg・2,130円/広域農業協同組合

「胆東米(たんとうまい)と「たんと旨い」にかけて命名。胆振東部の肥沃な土地を利用して生産された農薬を使わない高品質米。コメ農家が誇りをもって選別。

 

【むかわ町】「シーベリー フルーツソース」120g・1,543円/フォレスト・ベリー農園

果実の中で唯一3種のビタミン(A、C、E)を同一果実に含むグミ科の果実「シーベリー」。しっとりとした食感と酸味が楽しめ、料理に加えたり、ヨーグルトにも。

 

【厚真町】「ハスカップジュース」・350円(1本)/厚真町地域特産品開発機構(電話:0145-27-2486)

ハスカップの作付面積が全国一の厚真町。ハスカップは7月ごろに、青紫色で1cm程度の楕円形の果実をつけ、ビタミンCやカルシウム、鉄分、ポリフェノールなどが豊富。酸味と甘みが融合したすっきり味のジュース。

 

直接、被災地でボランティアをすることはできないが、「何か応援したい」と思っている人は多いはず。ぜひ、無理なくできる支援として、特産品の取り寄せを検討してほしい。何より、とってもおいしいから。

 

※別途送料がかかります。値段はすべて税込み。

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