掃除に取りかかるのは面倒だけど、すぐに汚れてしまうのが家のトイレ。その悩みを解決するため、「トイレ掃除については“プロの技”を持っています!」と話す芸人が、満を持してアドバイス!
「トイレは、換気扇、便座、便器、壁、床とすべての場所に、さまざまな種類の汚れがついています。その汚れを落とすノウハウを全部覚えると、お風呂や洗面台など、家のあらゆる場所での掃除に応用が利くんです。トイレ掃除を制することができれば、家の掃除を制したといってもいいでしょう!」
そう語るのは名誉トイレ診断士、掃除能力検定士、トイレクリーンマイスターと3つの称号・資格を持つお笑いコンビ・どきどきキャンプの佐藤満春(40)。トイレにハマって16年、佐藤は掃除業者の現場に同行し、トイレ掃除の講習を受けたという。
「プロの方から、技術も能力も気持ちもあると認めてもらいました。ただ、トイレ診断士になるには2年間、会社での実務が必要。そこで、芸人である僕のためだけに『名誉トイレ診断士』という肩書を創設していただいたんです」
そんな佐藤が、今回、プロが行う“トイレ掃除のスゴ技”を伝授してくれた。佐藤が「これだけあれば完璧!」と挙げた掃除グッズは、セスキ炭酸ソーダ、中性洗剤、酸性洗剤、トイレ掃除用ブラシ、マイクロファイバー雑巾、ゴム手袋、軍手。準備が整ったらさっそくトイレ掃除を始めてみよう。
【換気扇と天井】軍手をはめて“手”で掃除!
「掃除の基本は“上から下”。なので、最初は天井・換気扇から始めましょう。掃除道具は、軍手で十分です! 右手にセスキ炭酸ソーダを湿らせ、換気扇を軍手で直接拭いていくだけ。雑巾を使うより力を入れなくてすみますし、換気扇の穴や凸凹に指先が入れられるので、ホコリを取りやすいんです。天井の四隅も同様に、軍手の指先でほじくるようにして拭きましょう。換気扇にホコリや雑菌がたまっていくと、トイレの環境が悪くなっていきます。なるべく月に1回はチェックするようにしてください」
【壁】目線の高さにある尿ハネを見逃さず!
「ゴム手袋をつけて、マイクロファイバー雑巾に、セスキ炭酸ソーダをつけて拭いていきます。ここで落としたいのは“尿ハネ”。トイレがアンモニア臭いのは、だいたい壁に飛び散った尿ハネが原因です。よく便器の高さあたりの壁を拭くだけの人がいますが、“プロ”はそれでは終わりにしません。目線ぐらいの高さまで尿がハネていることもあるのです」
【便座とフタ】便座を手前にスライドさせてスキマまで!
「便座とフタはプラスチック素材なので、マイクロファイバー雑巾で一気に拭いてしまいましょう。フタの裏側にも尿ハネが多くついているので、隅々まで拭く。ここで掃除しわすれがちなのが便座の“スキマ”です! 温水洗浄便座の場合、便座をスライドさせるボタンが便座の右横にあるので、スライドさせます。ホコリや尿ハネがたまっているはずですので、念入りに」
【便器の内側】ゴシゴシこすらず、なでるように!
「いよいよ、便器の中の掃除です。掃除しやすくするためにまず行いたいのが、中の水位を落とすこと。トイレ用掃除ブラシを中につっこんで、手前の穴に水を押し込むようにするだけで、水位が落ちていきます。中を拭くときは、中性洗剤をブラシに直接かけて泡立て、ゴム手袋をはめた手でもんで泡立ててから。強くこすらずに、泡でなでるように拭いていくのがポイントです」
温水洗浄便座の人は、ノズルの掃除も忘れずに。「ノズル掃除」ボタンを押せばノズルがでてくるので、「便座とフタ」で使った雑巾で、ホコリを取っていこう。
「ひととおりブラシで掃除したら、一度水を流して、もう一度同じように水位を下げてみてください。もともとの水位の周囲に、まだまだ水あかがこびりついている場合が多いので、水あかのラインにトイレットペーパーをはわせ、酸性洗剤を吹きかけたら30分~1時間ほどそのままに。それだけで、水あかがキレイに取れているはずですよ」