国内のみならず、海外のスーパーモデル、あのケイト・モスさえもトリコにしたゴッドハンドの持ち主、アンチエイジングデザイナーで「Amazing beauty」代表の村木宏衣さん。その実力のほどは、彼女自身の見た目で実証ずみといえる。
エラが張って鼻の存在感が強く、ごつい印象だった20年前に比べ、現在は、ハリツヤ肌にシャープなフェースライン、柔らかで豊かな表情……と、確実に若々しく、美しく変化を遂げているのは一目瞭然。しかも、今年50歳になるというのだから、また驚かされる。
「当時はデカ顔、老け顔が悩みの種で、とにかくやせさえすれば解消するだろうと、10グラム単位で体重にこだわる無理なダイエットを続けていました。ですが、体重は減ってもコンプレックスが強調されるばかりで……。ようやく、根本的な原因に気づき、今までやってきたことはすべてムダだったと悟ったのです」(村木さん・以下同)
その“根本的な原因”は、かたよった筋肉の使い方、つまり“筋肉のクセ”にあったという。
「筋肉は適度に、そして均等に使っていないと、年々かたく縮こまっていきます。すると、骨までがそれに引っ張られ、骨格にゆがみが生じるんですね。また、筋肉が硬直すると血液やリンパを押し流すポンプ機能も衰えるので、たまった老廃物によってむくんだり、皮膚がたるんだり――いわゆる“劣化”となって表れるのです。顔のたるみも、肥満や加齢、肌のお手入れ不足からくるものと思われがちですが、じつは筋肉の機能が低下した結果。これら“ゆがみ・むくみ・たるみ”の3つは見た目に直結し、元気がなく幸薄く見える、太って見える、機嫌が悪く見えるなど、とことんマイナスの印象を与えてしまいます。もっとも大きいのは、老けて見えるということ。20年前の私は、まさにこのとおりだったのです」
つまり、硬直した筋肉をほぐして整え、本来の弾力ある状態に戻してあげることが、「脱・老け見え」のための最短かつ最強のアプローチ。老化とは違い、不必要な“劣化”は自力で防ぐことができるそうだ。