人づきあいや仕事、そしてダイエット……どれもがんばっているのにうまくいかないという経験はないだろうか? 特にダイエットは、あれこれ試しても続かない、もしくは結果が出ずに悩んでいる人が多いはず。
「それは、努力の方向が自分のキャラクターとずれていたからかもしれません」
そう話すのはひめまるさん。彼女が長年の人間観察に基づいて考案した「SM診断」は、考え方(価値観)や行動など、ふだんの生活における“クセ”から自分の性格タイプを探るというもの。「SM」というと“女王さまプレイ”のイメージが強いが、それはあくまでもセクシャリティな嗜好がクローズアップされたもので、ここでは、その人のコミュニケーション全般の傾向を指す。
「自分の性格や行動パターンがちゃんと把握できていれば、合う・合わないの判別や、自分が求める方法がおのずと見えてきます。つまり、なにごともスムーズに楽しく、しかも失敗なくやりとげられるというわけ。ダイエットも自分のタイプを見すえて行えば、つらく苦しいこともなく、確実に結果が得られますよ」
SM診断はまず、「自分の価値観を基準に物事を判断するS(サド)」と「相手の価値観を尊重して許容するM(マゾ)」タイプに分かれる。さらに「Sの中でも自分のこだわりを出す・出さない」「Mの中でも人は人、自分は自分と思えるかどうか」でそれぞれ4つのタイプに枝分かれする。
【かぐや姫タイプ】(自分の価値観や欲望によって行動、自分の価値観で判断する)
突然月から来て居座り、突然帰ってしまう……という、すさまじい行動力で、周囲を振り回す存在。自分の価値観・感覚絶対主義で、楽しいことが大好き。
【シンデレラタイプ】(自分の価値観で判断、自分の価値観や欲望は秘め相手に合わせる)
理想は人並み以上に高いものの、行動力が伴わず「つねに受け身」なタイプ。カンペキな王子さまがいつか現れると信じて、ただひたすら待つことに。
【白雪姫タイプ】(自分の価値観や欲望によって行動、相手の価値観を尊重・許容する)
小人たちと仲よくなって彼らの家に住むも、ダメだと言われたのに人を家に入れ、毒りんごを食べて昏睡。適応力はあるが、欲求に忠実すぎる性格。
【人魚姫タイプ】(相手の価値観を尊重・許容、自分の価値観や欲望は秘め相手に合わせる)
愛する王子のために声をなくし、人魚に戻るより泡になることを選んだ“やたらいい人”。献身的で母性が強く、尽くすことには相当な根性を発揮する。
「そこに“いい・悪い”はなく、まさに性格のクセ。自分が本来持ちあわせている気質と、環境が融合してつくりだされます。もちろん今後、環境が変わればタイプが変わることも。いずれにせよ、自分のタイプどおりに過ごせている人ほど幸福感も増すようです。ちなみに日本人のSタイプとMタイプの比率は6:4。女性はMタイプが多いといわれています。自分を見極め、回り道せずダイエットを成功させてください!」
ここでは、「人魚姫タイプ」のダイエット方法を伝授!
■「人魚姫タイプ」のキャラクター
料理をつくってくれた人(自分も含む)に悪くて、残りものを放っておけない性格。「私、これ片づけちゃうね」が口グゼで、みんなが飽きて手をつけなくなった料理は、たとえ苦手なものでも無理して食べきっている。その繰り返しから胃袋はますます大きくなり、“なんでもウエルカム”の収集袋状態に……。スナック菓子の袋は逆さにしてとことん食べきる、カップアイスのふたの裏は舌でペロリ、ケーキを包むフィルムについたクリームを指ですくってなめるのもいつものこと。しかし、自分ではそこまで食べている意識がないため、「なぜ太ってしまうのだろう」と思い悩む日々……。
■「人魚姫タイプ」のダイエット意識
決めたことは守らなければ、という意識が強い「ルール順守型」のため、なにをどう、いつどんなふうに行うかを事前に細かく決め、その計画どおりに進めていく方法が向いている。トラブルがなければ、かぐや姫タイプに次いでダイエット成功率も高い。ただし、誰かと一緒に行うとつい相手に忖度してしまうため自分のペースが守れず、やめざるをえない状況に陥るケースも。ダイエットに関しては、人とかかわらずコツコツ行えるものに限定して取り組むこと。根性は人一倍あり過酷なダイエットにも耐えられるが、無理して体を壊してしまう場合もあるので、ほどほどを心がけて。
■「人魚姫タイプ」に向いているダイエット
相性がいいのは、自分ひとりでできる「置き換えダイエット」。キャベツや玉ねぎをメインに、家にある野菜をコンソメスープで煮た「燃焼スープ」を1日1~2食、ふだんの食事と換えるだけだから簡単。このスープだけであればどんなにたくさん食べてもかまわないので、大きくなった胃も満足させられるうえ、お通じもよくなる。そのほか、プロテインなどの置き換え法で短期的にガツンと減らすのもおすすめ。
■ダイエットに成功するために
気づかいするあまり、まわりに応じて行動を変えてしまいがちなので、まずは周囲にダイエット宣言を! 周知されれば誘われにくい状況をつくれるほか、つい“残りもののお片づけ”をしそうになったときも指摘してもらえる。やせたら、あえてゆったりめのナチュラル系の服を着て、中身の華奢さを強調しよう。