画像を見る

年をとるごとにつのる老後への不安。どうにかしたいという一心で、投資や財テクに手を出そうと検討している人も多いだろう。でも、あなたが選ぼうとしているのは老後破綻の入口かもーー。

 

「老後2,000万円不足問題や、年金受給開始年齢の引き上げ論などがメディアで話題となり、リタイアが見えてきた50代の人たちの多くは“時間がないから、何か手を打たなくては”と焦っていることでしょう。しかし、そんな老後不安を抱える人たちの資産が狙われているんです」

 

こう警鐘を鳴らすのは、「やってはいけない! 老後の資産運用」(ビジネス社)の著書もある、ファイナンシャルプランナー(FP)の岩城みずほさんだ。

 

「老後のため、よかれと思ってやったことが大失敗ーー。そんなことにならないよう、陥りやすい落とし穴を押さえておきましょう」

 

岩城さんが、老後不安につけ込まれて、ついやってしまう「お金のタブー」を解説してくれた。

 

【タブー1】“無料”窓口やセミナーでマネー相談

 

資産運用への関心の高まりによって、主婦向けの無料マネーセミナーが開催されたり、商業施設などで無料のマネー相談窓口が開かれたりする機会が増えている。

 

「参加してみると、FPなどが親身になって、一緒にマネープランを考えてくれるように感じます。でも、『今のままでは老後に1,000万円不足する。この資産運用で増やしましょうよ』と、商品をすすめてくることが多い」

 

金融商品を売ると、売った人に販売手数料が入ってくるという。

 

「保険商品の場合、会社によって1年目は保険料の7割、2年目以降も割合が下がるものの継続的に手数料が入る仕組みになっていることが。“無料”で開催できるのには、ちゃんと理由があるのです」

 

【タブー2】デパート友の会に入会する

 

毎月1万円を積み立てれば、1年で13万円分の商品券に交換してくれる“デパート友の会”。

 

「“定期預金の金利が0.01%なのに対して、デパート友の会は年利17%もある”。そんなふうに言われることもありますが、その両者を比べること自体がおかしい」

 

本来、お金のメリットはどんな用途にも使えることだが、商品券は利用できる場所が限られる。タンスに商品券をしまったまま使わなかったり、割高なデパートで、必要のない商品を無理に購入したりしてしまうケースも多いのだ。

 

よかれと思ってやったのに、大きく損をしてしまった……。そんなことがないように、「お金のタブー」を頭にたたき込もう!

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: