中年以降、願望とは裏腹に、年々くすんでツヤのなくなる肌、目の下にできるクマ、なかなかへっこまないおなか。がんばってダイエットしても変わらないのはなぜ? と首をかしげながら体重計に乗る人も少なくないだろう。
「それは食べ方が悪いのかもしれません」と指摘するのは、管理栄養士の菊池真由子さんだ。たとえば、太るのを気にしてお肉をひかえたり、コレステロール値が上がるのを心配して卵をとらないと、肌はガサガサ、髪はパサパサで、一見してうるおいの足りない外見になってしまうのだそう。
「動物性タンパク質が不足すると、コレステロール(油分)や、必要なアミノ酸が不足します。こういう人は、疲れやすいとか、スタミナ不足なども感じているはずです」
菊池さんおすすめのタンパク質に、鮭がある。この食材と、同じく体の内側から若返らせるパワーのあるきのこ類を組み合わせて、本誌オリジナルのレシピを、菊池さん監修のもとに考案した。
■鮭のムニエル〜えのきほうれん草のクリームソース
【材料】2人分
生鮭 2切れ
塩・こしょう 各適量
A(薄力粉 大さじ1/2)
バター 10g
ほうれん草 1/3束
えのき 70g
玉ねぎ 1/4個
B(薄力粉 大さじ1)
C(牛乳 200ml(1カップ)、コンソメキューブ…1/2個、サラダ油…適量)
【作り方】
(1)生鮭は軽く塩・こしょうを振ってAの薄力粉を全体に薄くつけたら、フライパンにサラダ油を熱して鮭を入れ、両面よく焼いて取り出す。
(2)ほうれん草はさっとゆでて水気を絞り3cm幅に、えのきは根元を切って半分にカット、玉ねぎは薄切りにする。
(3)フライパンにバターを溶かし、玉ねぎとえのきを加え、全体がしんなりとしたらBの薄力粉を加えてなじませ、Cを少しずつ加えて軽いとろみがでるまで煮たら、ほうれん草を加え、塩・こしょうで味を調える。
(4)皿に(1)を盛り、(3)をかける。
見た目から若返るアンチエイジングには鮭がよいそう。
「鮭の赤色のアスタキサンチンには、活性酸素を打ち消す抗酸化作用があります。活性酸素はシミやシワのほか、血管の老化も促進しますから、鮭はお肌の若返りとともに、動脈硬化の予防にも働きます。きのこ類の中でもダントツに食物繊維の多いえのきを加えて、腸内環境も整えましょう」(菊池さん)
(レシピ作成:木村幸子)