新型コロナウイルスの影響が大きい今年のゴールデンウイークは、「おうちで過ごす」が正解。せっかくなので、手つかずのままの“自宅の難題”を解決しませんか? よどんだ空気もめいった気分も、この機にスッキリさせましょう!
「いつもなら後回しにしがちな見えない場所の掃除をしたり、あふれるモノを整理整頓したり……。おうち時間が長い今こそ、手つかずの難題と向き合う絶好の機会。キレイな環境で気持ちよく過ごせるよう、この連休は自宅のメンテナンスに取り組んでみては?」
こう話すのは、家事代行サービス「ベアーズ」取締役副社長で、家事のプロとして活躍する高橋ゆきさんだ。高橋さんがこのゴールデンウイークに提案するのは、「住」にフォーカスした自宅のメンテナンス。「住」は、ウイルス対策の基本でもある「換気」に注目。
「家を密閉空間にしないためには、換気が必須。朝から12時ごろまでは窓を大きく開け、換気を行う習慣をつけてみて。空気の流れを作るには、必ず2カ所以上窓を開けること。1カ所しか開けられない場合はキッチンの換気扇を回したり、扇風機を窓に向けて回すと風が通ります。この機会に換気扇やエアコンなど、空気の出入りと関係する場所のお掃除を」
そこで今回、高橋さんが換気扇&エアコン掃除術を教えてくれた。
■換気扇
【1】シンクを古タオルで養生し、油汚れのかたまりが直接排水溝に流れていくことを防ぐ。
【2】45lのゴミ袋を広げ、ガムテープでシンクに固定し、40〜50度のお湯を張る。
【3】お湯に重曹を入れてよく混ぜ、つけおき用プールを作る。重曹の量は水9:重曹1が目安。
【4】換気扇のカバーとフィルターを外し、3で作ったつけおき用プールに沈める。
【5】ゴミ袋の口をしばって、約1時間おく。この間に油汚れがゆるみ、はがれてくる。
【6】ゴミ袋の重曹水を流し、スポンジや歯ブラシなどを使ってフィルターを洗う。ぬるま湯で流したあとに水ぶきし、最後に乾いたぞうきんでふきあげ、換気扇にセットし直す。
レンジフードは重曹水をスプレーしたぞうきんでふいた後、水ぶきとからぶきで仕上げて。
■エアコン
「ストッキングハンガー」の準備。針金ハンガーの1カ所をペンチなどでカットし、エアコンの奥行きに合わせてフック型に曲げる。不要なストッキングをかぶせ、巻きつける。
【1】エアコンの上部にストッキングハンガーを引っ掛けて左右に滑らせる。ストッキングの静電気効果でエアコン上部や裏側の隙間のホコリまでバッチリ吸着。
「軍手ぞうきん」の準備。ゴム手袋の上に住宅用洗剤に浸してしぼった軍手をはめる。液だれ防止のため、ゴム手袋の裾口を折り返し、軍手の裾口をしまう。
【2】軍手ぞうきんをはめた両手で、ルーバーをつかむように左右に滑らせて汚れをふきとる。届きにくい場所の汚れは、指を奥まで入れてなぞるようにふきとる。
「梅雨が来れば、エアコンの出番も増えます。その前にホコリを取り、部屋の空気がキレイになるようお掃除を。なお、換気扇のファンやエアコン内部の清掃は素人では難しく、作業の途中で故障させてしまうケースもあるので、業者に依頼するのが正解です」
「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載