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肌のくすみに、ほうれい線、目尻のシワ……でも、もうそんな年齢だし……と、あきらめていませんか? いいえ、肌は何歳からでも変わります! しかも、方法は驚くほど簡単。とにかく、こすらない。思う以上の“摩擦ゼロ”が美肌づくりのカギなのです!

 

「生きて、細胞が生まれ変わっている以上、肌は何歳からでも変わるはずです。私のサロンに来ている50代のお客さまも、“もふもふ洗顔法”によって、毛穴がみるみるきれいになり、肌質がみごとに変わりましたから。気づいたときが始めどき。早ければ1週間で、あなたの肌も生まれ変わりますよ」

 

そう語るのは美容家の石井美保さん。43歳の今もシワなし、たるみなしの透明感あふれる美肌の持ち主だ。主宰するサロンはなんと2年待ち。試行錯誤の末に確立した美容法で、多くの女性を美しく導いている。

 

「世の中に“まつげエクステ”がはやったころ、私もサロンを開くため、自分の目に施していたんです。すると、これまでのように“普通に”洗顔ができなくなってしまって。初期のエクステは、ちょっとでも触ると取れてしまったり、オイルクレンジングがNGだったり。何万円もかけて施術しているので、さて、どうしよう? と。考えあぐね、“こすらないで顔を洗う”ことに行きついたんです」

 

両手に洗顔料を泡立て、その泡を押すようにする“もふもふ洗顔法”は、こうして生まれた。それまで、自分で自分の肌をこすっている自覚はなかったが、実際に肌質が変わったことで、あらゆるスキンケアの工程から“こする行為”を徹底して取り除いてみようと、強く意識するように。

 

そんな、“もふもふ洗顔法”を石井さんが教えてくれた。

 

■基本の洗顔

 

【1】洗顔料を泡立てる
手のひらにピンポン玉3個分程度の泡を作っておき、両手に2等分する。

 

【2】泡を垂直に押して洗う
顔に泡をのせ、顔と手の間にある泡をもふもふと垂直に押す。指は直接肌にあてず、泡の圧で毛穴の汚れを押し出すイメージで。

 

「肌の汚れは基本、泡をのせて少し圧がかかるだけで浮き上がるので、こすって落とすものではありません。ただ、その泡を顔全体に広げなければいけないので、この行為を“指でくるくる”とやってしまうんですね。洗顔料は最初から泡立てておくか、泡で出てくるものを使い、その泡を押してください。圧で自然と顔全体に広がり、汚れも浮き上がります。Tゾーンは少し多めに、頬など皮脂の少ない部分は軽めに。泡の量が少ないと指が肌に触れてしまうので、ケチらず使えるものを選びましょう。泡が顔全体にのったら、すぐにすすぎます。洗顔料がついているときは、肌のバリア機能がいちばん弱まっている状態なので、短く手早く! 私は10秒以内に済ませています」(石井さん・以下同)

 

■基本のすすぎ

 

【1】正面を10回

 

【2】顔を横に向けて左右5回
手は肌に触れず、水をあてるだけ。顔の内から外へ手を動かすのは摩擦なので、フェイスラインは必ず横を向いて。

 

【3】額、あごを5回

【4】鏡をみてすすぎ残しをチェックする

【5】すすぎ残しを5回

 

「逆に、すすぎはたっぷり30回以上。時間をかけて行います。でも、ジャバッと水をかけて顔を触るのはもう摩擦なので、30度くらいの“ぬるめの水”を両手で顔にあてるだけ。ぬるま湯でも肌の皮脂は奪われるし、水では刺激が強すぎます。シャワーの水圧でジャーッと流すのは絶対にダメ! 洗面器を使うか手ですくい、あてた手はけっしてスライドさせません。実践した人の多くが最初に気づくのが、洗顔後に肌に赤みがないということ。赤いのが当たり前だと思っている人が多いですが、それは、こすることで引き起こされた炎症です。その炎症がたるみ、シミ、シワの原因になるので、まずは洗顔後に赤みが引いていることが大事。1週間で実感できると思います」

 

たかが洗顔、されど洗顔。まずは毎日の“もふもふ洗顔”で自分の肌を慈しみ、1週間後の肌の変化を楽しみにしよう。

 

「女性自身」2020年6月16日号 掲載

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