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“ウィズコロナ”による健康志向の高まりを受け、今、ダイエットも自然回帰傾向にあるという。結局のところ、「適度な運動とバランスのいい食事が何より大事」……というものだ。

 

しかし、「そりゃそうだ」と納得しつつも、できれば苦労しないと嘆く声も多い。そんな彼らが最後のとりでとして希望を託す“勝手にやせちゃう行動学・心理学”をご存じだろうか。とある生活習慣を取り入れるだけで、ダイエットせずに“やせ効果”が得られるというものだ。

 

今回、SNS上でも支持率の高いネタをピックアップ。はたしてその真偽はいかに!?

 

「結論から言うと、すべて“あり”です。これらは世界中の専門機関で研究が行われ、医学的見地からみても効果が認められているものがほとんど。脳や神経、細胞などに働きかけて体本来の機能を高めることが、結果、やせることにつながります」

 

と、うれしいお墨付きをくれたのは、内科医、皮膚科医、眼科医、医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任教授の日比野佐和子先生。日比野先生が「噂の太らない習慣」のメカニズムを検証!

 

【検証1】できるだけモノを捨てる

 

「人間は住まいなど身近に散らかった状態を目にすると、無意識にストレスを感じ、ストレスホルモンの“コルチゾール”が分泌されやすくなります。これにより、血糖値上昇、免疫力低下、食欲増進、脂肪蓄積など、太る条件が重なる結果に。つまり、“ストレスホルモンが出にくい体=太りにくくやせキープできる体”といえます。また、脳の認知をつかさどる部分にも影響をおよぼすので、モノを捨て、スッキリときれいな状態を保つことは、ダイエットのみならず認知症予防にも効果があります」(日比野先生・以下同)

 

【検証2】歩く前に少し体を冷やす

 

やせる細胞ともいわれる“褐色脂肪細胞”は寒冷刺激で活性化し、脂肪を燃焼させる。

 

「具体的には、室温20度程度の中、薄着で肌寒さを感じながら1時間以上過ごすのが効果的です。が、季節によっては室内温の設定が難しいのが実情。“ヒヤッ”とした感覚(体感温度)も重要なので、ミント系クールタイプのボディクリームを塗るのがおすすめです。その後、歩いて体が温まると脂肪燃焼が活発になるので、ダブルで効果的」

 

【検証3】家の中でもマスクをつけて過ごす

 

「いわゆる高地での低酸素運動と似た状態になるため、筋肉内のグリコーゲンが増加し、“ミトコンドリア”という脂肪燃焼向上細胞が活性化します。また、糖の上昇も抑えられるため、軽いストレッチでも脂肪が燃焼されやすく、体重減少が期待できます。食欲抑制効果もあるので、歩いて買い物に行くだけでも買いすぎや大食いを防げるというおまけ付き」

 

人によっては負担が生じる場合があるので、無理をせず注意して着用を。

 

日比野先生自身も1年で15キロ体重を落とした経験があるが、なんとこの習慣すべてを実践していたという。

 

「急激な数値減少はありませんが、体への負担もなく、じつは理想的なダイエット方法なのです。医師としてもおすすめします!」

 

「女性自身」2020年10月27日号 掲載

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