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年末になり、女性誌やWEB上で2021年の運勢を西洋占星術で読みとく記事が増えるころ。「占星術は自己理解にも、他者理解にも役立つ」とは、ヒーラーにして星読み師のyuji氏だ。先日上梓した著書『星2.0』も話題沸騰中の彼に、“12星座をより深く人生に役立てる方法”を伺った。

 

■星を知ることで、自分を知ることができる

 

僕は個人鑑定をやっていますが(※新規の予約は停止中)、「好きなことは何ですか?」と聞くと「わかりません」という方が多くいらっしゃいます。「yujiさん、私の好きなことを教えてください!」と言われることすらあって。

 

今は、あまりにも情報が溢れているので、自分が何を好きかも見失ってしまうのかもしれません。そうした「自分が何を好きな傾向にあるのか」「何が仕事として成り立つか」「何に向いているか」が、星のことを知ればわかります。自分がわからない方こそ、12星座について知ってほしいなと思います。

 

12星座の本は、まえがきと自分の太陽星座(一般的な星占いに使われる星座)とあとがきしか読まないというのは“あるある”だと思いますが、できればそこを深堀りしてみていただけるといいですね。

 

詳しいことは、僕のブログなんかをチェックしていただきたいのですが、太陽星座だけでなく、太陽星座の入るハウス、月星座、星の集中しているハウスの4点をおさえていただくと、自分という人間の輪郭がさらに浮き上がってくるはず。

 

太陽星座だけを読んで「当たってないな」ではなくて、「月星座の魚座をチェックしたらそこに自分のことが書かれてあった!」ということも出てくると思いますよ。人間って、万華鏡チックなところがある複雑怪奇なものだと思っていて。自分を立体的に理解するためにも、本当は、全星座をくまなく読んでいただきたいですね。

 

■12星座を知ることで、他者にも自分にも“あきらめ”がつく

 

占星術は、自分の理解はもちろん“他者理解”にもとても有用です。たとえば、知りたい相手の太陽星座を読むことで、「ああ、こういう発想をしているから、ああした行動をとるのか」などとわかれば、相手に対して寛容になれると思います。

 

結局、他者の言っていることやポリシーが自分と相容れないことや、自分が他者に「こうあってほしい」とかけた期待のように動かないことでイラっとするわけで。

 

なので、星を知ることで、無用な争いの種になりかねない“期待”を先に削ってしまう。『星2.0』も、そうした「他者に対しての期待を削る本」として活用していただければ嬉しいですね。期待をしないってことは、いい意味で最初から「あきらめている」状態。不要な争いを軽減できると、何より自分が楽に生きられますから。

 

“いい意味でのあきらめ”は、他者だけでなく当然、自分自身にも使えます。僕のことで言えば、山羊座なのでどうしても社会軸になり、エモさや、家庭生活なんかをないがしろにしがちで……。ただ、そう思うことで自己肯定感を下げるのではなく、「山羊座に生まれた人生、宿命がそうさせるんだ」とあきらめることで、前向きになれる。占星術は、自分を愛するためのツールでもあるんです。

 

『星2.0』は、星の本ではありますが、占いの本としては書いていません。「こういう特性があるよ」とは伝えながらも、どちらかというと自己啓発に近いというか、読んだ方がもれなく自分の可能性に気がつける本になっていると思います。星を知ることで自分自身をさらに深く知る。それで人生が充実し、「自分の人生を肯定」できるようにと意図して書いているので、その波動を受け取っていただけたらうれしいですね。

 

【PROFILE】

yuji

星読み係、ヒーラー、聖地巡礼家。香川県生まれ。イタリア・ミラノにてプロダクトデザイン会社に勤務。ヒーラーとしての宿命に抗えず東京へ拠点を移し、星読みの連載、個人鑑定、講演など幅広い分野で活動中。

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