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「何でも面白がりつつ、本気で取り組むのが仕事のモットー。でも、プロレスをやったときはネットニュースに『小林幸子、断る勇気も必要だ』って書かれました(笑)」

 

そう話すのは今年5月、自身初となるオンラインライブを開催し、これまでにもヘビメタ、ロックバンドとのコラボなど新たなジャンルに挑み続けている小林幸子さん(67)。プライベートでは’11年に、8歳年下で、再生医療会社社長の林明男さん(60)と結婚した。

 

昨年からは、コロナ禍で明男さんの仕事がリモートに。小林さんも地方公演が中止になり、自宅で共に過ごす時間が増えたという。

 

「けんかは全然ないですね。けんかになりそうになると夫がシュッと話題を変える。それで時間がたつと私も忘れるし(笑)」

 

結婚10年目になる2人だが、じつは小林さんに結婚願望はなかったという。

 

10歳で歌手デビューした小林さんだが、デビュー後は鳴かず飛ばずの時期が続いた。

 

「’64年の新潟地震で実家が被災し、復興の波に押され、私が15歳のときに家族みんなで上京してきていたんです。だから私は、一家の大黒柱としてお金を稼がなければいけない。クラブやキャバレーで、年齢を偽って歌を歌っていました。そんなふうに生きていたら、3人姉妹の末っ子で甘えん坊だったはずなのに、いつの間にか、人への頼り方を忘れちゃって」

 

’79年『おもいで酒』が200万枚の大ヒット。一気にスターへの階段を駆け上がる。『NHK紅白歌合戦』には33回連続出場を果たし、個人事務所も立ち上げた。

 

一人たくましく生きてきた小林さんにとって、明男さんとの出会いは新鮮だった。

 

「夫と付き合い始めたころ、一緒に行ったレストランで、会計を私が出そうとしたら『何やってるんですか?』って怒られたんです。それまで、仕事でもプライベートでも、お金を払うのは自分だと思っていました。そしたら『女性が出すもんじゃないです』って」

 

そんな明男さんからのプロポーズの言葉は「小林幸子の人生を背負わせてください」という決意表明に近いものだったという。

 

「『背負わせてくれ』って言われたから『53キロありますけど』って言ったの。そしたら『そうじゃなくて』って怒られました(笑)」

 

背負われてもいいかもしれない、そう感じることができたのは、明男さんの人柄のおかげだった。

 

「夫は、絶対に愚痴を言わない人なんです。なんとなく、夫の仕事が『大変な状況なのかな?』と感じて『大丈夫?』って聞いても『全然!』としか言わない。結婚してからも、私が夫の生活の面倒を見ているとかは一切なくて、ほんとに頼れる人だと思います。それでいて、互いに依存せず、寄り添うことができる、夫はそんなパートナーです」

 

長年一人で闘ってきた小林さん。頼れる夫・明男さんとの生活によって、大人になって初めて“甘える”ことを知ることができたのだ。

 

(取材・文:インタビューマン山下/衣装:ABISTE)

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