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体を温める効果が広く知られている“しょうが”と、血糖値の上昇を抑える“みりん”を一緒に煮詰めるだけで、毎日使えるとっても便利な調味料の完成! そのすぐれた効果と活用ワザを、栄養士さんに教えてもらいましたーー。

 

「朝晩の冷え込みが厳しくなり、体の冷えが気になり始めた人も多いのではないでしょうか? そんな寒さが厳しくなる季節に体を温める食材の代表としても知られている、しょうが。じつは糖尿病予防にもうれしい効果が詰まっているのです」

 

そう語るのは、料理教室MARICO’sキッチン(三重県桑名市)を主宰する栄養士・料理家の今井真理子さん。

 

「しょうがの辛味成分であるギンゲロールは、加熱することでショウガオールとジンゲロンという成分に変化します。ショウガオールには体を芯からポカポカと温めて、腸の働きをよくする効果があり、これによって、血糖値を下げるホルモンが腸から分泌され、糖尿病を防ぎます。殺菌・抗菌作用のあるジンゲロンは、免疫力アップに役立つ成分です」

 

体を芯から温めるだけでなく、糖尿病を予防する効果もあるしょうがだが、さらに発症リスクを軽減させる組み合わせがあるという。

 

「最強の組み合わせはみりんです。特に本みりんにはビタミンB1、B2といったビタミンB群が豊富。ビタミンB1は、糖質をしっかりと分解して十分なエネルギーをつくり、体を元気にしたり、体内に疲労物質がたまるのを防ぎます」(今井さん・以下同)

 

さらに、血糖値の急上昇を抑制する効果もーー。これが今井さんがいう“最強コンビ”のゆえんだ。

 

「注目したいのが、『GI値』という食後の血糖値の上昇を示す指標です。この数値が高い食材ほど、食後の血糖値が一気に上昇します。逆に低い食品ほど、糖の吸収が緩やかで、食後の血糖値が上がりにくくなるのです。ふだんの料理によく使われる砂糖のGI値は115ですが、同じ量の本みりんなら15。砂糖に比べてかなり低いことがわかります」

 

甘味料として、料理に使う砂糖をみりんに置き換えるだけで、血糖値の急上昇を防いでくれるのだ。

 

「このように、しょうがとみりんにはどちらにも糖尿病を予防する効果があり、栄養成分的にも最適な組み合わせになっているのです」

 

しょうがみりんの作り方はとっても簡単♪

 

ココアにも合う!糖尿病予防に役立つ「しょうがみりん」活用レシピ6選
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【しょうがみりんの作り方】

 

〈材料〉

しょうが…1個(80〜100g)
みりん…200cc

 

〈作り方〉

(1)しょうがをすりおろす。
(2)鍋にみりんと、すりおろしたしょうがを入れ、とろみがつくまで煮つめる(5〜8分)。(3)冷まして瓶に入れたら完成。

 

「しょうがの皮に含まれる香り成分にはリラックス効果があり、魚などの臭み消しにもなるので、皮ごとすりおろしましょう。過度に汚れた部分は包丁ではなく、スプーンの端で削ると栄養成分を無駄にしにくくなります」
冷蔵庫で1カ月ほど保存できるという。

 

「しょうがみりんは忙しい家事の時短にもなります。味の相性もよく、クセがないので、お味噌汁やスープに少したらすだけでも、うま味が増しておいしいですよ」

 

しょうがみりんは飲み物からデザート、メインディッシュにまで手軽に使える“万能調味料”。 その活用レシピ6品を今井さんに教えてもらった。

 

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