最終観覧日のシャンシャン(撮影:加治屋誠) 画像を見る

2月21日、中国へ返還されたシャンシャン。19日の最終観覧には、感謝とお別れを告げるために大勢のファンが上野動物園に集まりました。

 

この日、本誌パンダ担当記者も取材へ。シャンシャンは、まるでファンたちの思いに応えるかのように、竹をおいしそうに食べたりファンに顔を向けたりと、かわいい姿をたくさん見せてくれました。

 

19日の観覧への応募総数はなんと6万以上。抽選に当たったのは2600人で、倍率は24倍。16時からの最後の観覧は100人限定で、70倍の倍率に!

 

ラッキーな当選者のなかには「シャンシャンに後押しされて結婚しました」というご夫婦や、「シャンシャンを好きになってからいつも一緒に行動しています」とパンダのペアルックの仲よし母娘の姿も。

 

シャンシャンは人を笑顔にするだけでなく、人と人との縁もつなげていたんだ、と胸が熱くなりました。

 

「今日はいつもより活発でしたね。サービス精神満点のシャンシャンだから何か思うところがあったのかもしれませんね」(上野動物園の教育普及課長)

 

幼少期から飼育員さんに甘える姿も見られ、観覧者たちへのファンサにも定評があったシャンシャン。人との関係を大切にするようなパンダに育ったのは、きっと上野の愛情たっぷりな飼育の賜物なんだなとも感じた一日でした。

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