3月31日、天国に旅立った王子動物園のジャイアントパンダのタンタン。5月10日に行われた追悼式には、久元喜造市長や抽選で選ばれた一般参列者ら約160人が訪れ、タンタンとの別れを惜しんだ。芸能界随一のタンタン好きである遠藤憲一さんが深い悲しみのなか、メッセージを寄せた。
「訃報を聞いたときはついにこの日が来てしまった、という感じでした。妻は僕の何十倍もタンタンへの思いが深かったので、犬を飼っていなかったら相当落ち込んでいたと思います。ドキュメンタリー番組で沢山の花束のなかファンの方々が号泣されているのを見て、本当に愛されていたんだな、と改めて感じましたね。人間だってあんな風に送ってもらえる人はなかなかいないんじゃないかと。
長年お世話をしてくれていた飼育員のお二人も本当にお疲れさまでした。赤ちゃんが生まれてすぐ亡くなってしまったり、偽妊娠があったり、旦那さんが亡くなったり、と波乱万丈な人生ドラマを傍で見守ってこられて。療養期間中は毎日体調のことを考えて、どうしたらよくなるのか知恵を絞ったりと、大変な日々だったと思います。今はくたくたなんじゃないのかなと。
ファンの方々、飼育員さんたちの寂しさや悲しみが癒えるのか、とても心配ですし、頑張って乗り越えてほしいな、と思っています。中国への返還の可能性もあったけれど、飛行機に乗ることも心配だったので、ずっと神戸にいられたことはよかったことなのかな、と思います。
タンタン、今まで本当にありがとう。可愛いのはもちろんだけど、それだけでなく、あなたが劇的な人生ながらも愛らしく上品に生きていた姿を見て、僕らは感動し、勇気をもらいました。闘病生活も大変だったと思います。これからはゆっくり休んでください」