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北海道の山奥で「しつけ」のために放置され行方不明になっていた小学校2年の田野岡大和君が無事保護されたというニュース、心からほっといたしましたですね。身体に美しいと書いて躾と読みますが、行き過ぎますと虐待にもなりかねません。7歳の少年がクマに襲われ死んでいたかもしれないのですから想像すると恐ろしいことです。

お父さんも躾の仕方で相当に悩んだのでしょうが、ちょっとやり過ぎましたね。躾ということ自体が難しい現代です。そもそも躾という言葉から受けるイメージは「罰すること」ばかりが先立ちますが、実は「褒めてあげること」も躾の大事な要素。両方がバランスよくあってこその躾です。上手に怒って、上手に褒めてあげて子供を導かなければなりません。高いところから親の強制力を行使し、罰を与えるだけでは本当の躾にはなりません。

7歳の子供が何か悪いことをしたら、何がよくなかったかを言葉と優しさでわかるまで徹底的に話し合うべきです。暗い森の中に放り出したら、トラウマになります。仮にお子さんがこのような厳しい躾を受けた後、悪いことをしなくなったとしたら、それは置き去りにされると思う恐怖からです。怖くて悪さを出来ないだけに過ぎず、本当のところでの改心にはなっていないのです。「しつけ」もやり過ぎると「押しつけ」になってしまいますね。うちなんかの場合、悪いところがあると、パパ、ダメじゃん、とよく息子に怒られますよ。責任感の強い息子のよいところを伸ばしてやるんです。これも一つの躾の方法かもしれません(笑)。

さて、今回は夏の南仏をイメージしたおしゃれなプレートをご紹介します。名付けて、プロヴァンス風コロッケとプロヴァンサルソースのパスタ!

コロッケ材料、3人分:鶏ひき肉250g、じゃがいも250g、玉ねぎ半個、卵2個、パルメジャーノチーズ大さじ2、ディジョン粒マスタード大さじ1.5、サワークリーム大さじ1.5、オリーブオイル、鷹の爪(お好みで)パン粉、小麦粉。スパイス類:ガーリックパウダー小さじ1、クミン、シブレット、パセリ、バジル、タイム(この中からお好みで。にんにくとクミン、バジルは重要)。

プロヴァンサルソース材料:プチトマト250g、イタリアンパセリ4~5本、玉ねぎ半個、粒マスタード大さじ1.5、にんにく1片、スライスしたコルニッション(酢漬けの小きゅうり)20g、スライスした黒オリーブ20g、白ワイン大さじ4、オリーブオイル。他:パスタ180g、バター20g。

まず、ソースから作ります。プチトマトとみじん切りのにんにくと玉ねぎをオリーブオイルをひいた鍋に入れ、木べらで丹念に回しながら、中火で20~30分。とろとろになります。そこにみじん切りのパセリほか材料をすべて入れ、弱火でさらに10分程度でソース完成。

次にプロヴァンス風コロッケです。鶏ひき肉、玉ねぎ半個を鷹の爪とともに、フライパンで炒める。スパイスを各少量入れ(にんにくパウダーだけ小さじ1)、最後に塩・こしょうで味を調える。次に小さく切り分けたじゃがいもを茹でる。竹串がすっと入ればOK、ボウルに移しフォークで潰しマッシュに。そこに残りの材料を入れてこねる。注意、結構軟らかいですよ。団子にして小麦粉、卵をくぐらせ、パン粉をつけ、180度の油で30秒揚げます。軟らかいので注意。揚げ時間30秒。中が出来ているから香ばしい色がつけば完成。茹でたパスタをバターであえたものを取り分けてお皿に敷き、プロヴァンサルソースをかけ、その上にコロッケをのっけたら完成です。岩塩をコロッケのてっぺんに、横にサラダを添えてください。

ほくほくで最高においしい真夏の一品の完成です。家族の幸せのために。

ボナペティ!

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

 

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