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人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ…!

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前回、東京・渋谷の『FabCafe』にて3Dプリンターの謎を解き明かしたうさこ。

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『FabCafe』では3Dプリンターだけでなく
たくさんのハイテクものづくり機械が体験できる。

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例えばこれはレーザーカッター。
調べると工作マシーン界では3Dプリンターと並ぶ人気を誇るようだ。
光が当たることによって、素材を切ったり彫ったりすることができる。
「○○度で物を焼き切る」というわけではなく
光エネルギーが物体に当たるときに熱が放たれるので、素材によってその温度は変化する。
今回使用するゴムの場合は、350℃にもなるんだとか。
かつて特集した「二のぞき 女子のあいだで溶接が流行っている!?」で使用したプラズマカッターの仲間とも言える。
ちなみにプラズマカッターは「アーク放電」と呼ばれる電気エネルギーで、レーザーカッターは「レーザー光」と呼ばれる光エネルギー。
同じジャンルなれど、原理は全く違う。
文系の脳は大混乱だが、ともかく「光で物を切る」、人類による世紀の発明なのである。
虫眼鏡で太陽の光を集めて地面を焦がすことができるアレの超スゴい版と理解するといいのかもしれない。

 

今回はこれを使ってゴムを彫り、スタンプを作成する。
まずは例のiPadの専用アプリを用いてイラストを描画。

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2Dなら慣れたものなので、10分もかからずさくっと仕上がった。

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早速、カット開始だ。

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あっという間にゴムを彫っていくレーザーカッター。
ゴムのにおいを立ち上らせながら、ものの1分足らずでスタンプが出来上がった。

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持ち手部分もハンドメイドで作成し、ものの20分もせずに完成だ。

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素朴でかわいい(自称)スタンプである。

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90年代のファックスみたいな画質もご愛嬌だ。

 

レーザーカッターが使えるのはゴムだけではない。
紙やガラス、プラスチック、金属、革、布、石などあらゆる素材に応用される。
FabCafeには「食品用レーザーカッター」も常備されており、そちらも体験が可能だ。

 

同じように絵を描いて

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先ほど使ったものよりちょっと力が弱いレーザーカッターが

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またも驚く速さでマカロンに絵を焼きつけてゆく。

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機械のアームが動くごとに少しずつ完成していく様は、
見ていて感動を覚えるほど。

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うますギルマカロンの完成。
ちょっとしたプレゼントにももってこいだし、
何か名を知らしめたいものがあるときに刻印マカロンを配ったらすごく粋な広告になることだろう。

 

最後はテープつくり。
あらかじめ専用サイトにて図案を作成し、作っておいたデータ。
画像ひとつを配置すればいいだけなので、心得がなくたって簡単に制作できる。

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データをお店のスタッフの方に渡したら、テープの色を選ぶ。

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わたしはクリアをチョイス。
それからはもう、機械の役目だ。

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ぐるぐるぐるぐる回りながら嵩を増していくテープ。

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これも1分ほどで完成した。
クリアにしたお陰でうさこの影分身感がすごい。

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指示さえ与えれば、ハイテクな工作マシーンはあっという間に仕事をこなしてしまう。

 

「モノづくり」というとすごくアナログなイメージがあったけど、
今やこんな風に最新の機械が担うものも多い。
また、これらの機械はわたしたちの知らないところで
わたしたちの日常を支えたり、向上したりしてくれているのだ。

 

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滞在時間3時間。
幸福のうさこグッズがこの世に生まれ落ちた。
たのしく、自分の思うまま。
「やりたいこと」がそのまま、現実世界までやってくる。
誰よりもわたしの好みを知っているのは自分。
自分で自分の欲しいモノをつくって
好きなモノに囲まれた、幸せな日常を送ってみるのはどうでしょう?

 

『FabCafe』
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F

Stamp《レーザーカッター体験》
体験時間:30分・1コ/1,500円

Macaron《食品レーザーカッター体験》
体験時間:30分・1セット/1,500円

Tape/Ribbon《テープ制作》
製作時間:10分・15mm幅(10m)/1,000円(10m追加+300円)

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