image

早いもので、オフグリッドな暮らしを始めてから、来月で2年を迎えます。それまでの人生が、いかに地球に優しくないものだったかを痛感しています…。原発事故を経験するまで、なにも考えずに使っていた電氣。お恥ずかしい限りですが、まさか石油や石炭や天然ガスを燃やしてつくっていたことも知りませんでした。原発事故を経験して初めて、原子力発電という危険なものを前提につくられていたことも知りました。

 

我が家のオフグリッド生活は、自然の恩恵をいただいて成り立つ暮らしです。電氣は太陽の光でつくってもらい、お野菜は大地や雨や虫や雑草などの色々な存在につくってもらっています。つまり、わたしは何もしていないということです。どれだけ自然の惠みに支えてもらって生かされているかを実感する日々。太陽が昇ることに感謝、大地があることに感謝、木々や草花に囲まれていることに感謝、風が吹いても雨が降っても感謝。自然と共に生きると感謝しかないんですね!

 

このような日々を2年間過ごしてみたら、いつのまにか地球自体が家だと思うようになりました。マンション暮らしの時には浮かびもしなかった感覚と発想です。この星そのものがわたしたちの住まう家なので、地球を傷つけたり汚したり壊したくないという強い想いが生まれます。想像力と共感力が豊かになって、地球のきもちになって生活するようになりました。

 

この力が身につくと、面白いことが起きてきます。それまでこれっぽっちも疑問に思わなかったことに、「?」がたくさん生まれるようになるのです。例えば、トイレを流すとき。この汚い水はどこへ流れて行って、どんな処理をされて、地球はどんな影響を受けているんだろう?そして、ゴミを出すとき。このゴミはどこへ運ばれて行って、どんな処理をされて、地球はどんな影響を受けているんだろう?世の中ブラックボックスだらけであることにビックリします。流してしまえばもう知らない。出してしまえばもう関係ない。こうして今まで無責任に生きたのか…と、ただただ猛省中です。

 

昨年、環境省主催で渋谷区神宮前につくり出した仮想都市「COOL CHOICE CITY」というものがあったのですが、その活動の一環として「greenz talk」というエコイベントが昨年8月に開催されました。

image

光栄にもトークゲストとして夫婦でお招きいただき、ウェブマガジン『greenz.jp』の編集長をされている鈴木菜央さんと、オフグリッドな暮らしについてトークさせていただきました。鈴木さんもご自宅の一部をオフグリッドにされていて、電力自給をされています。

image

image

鈴木さんは以前『ソトコト』の編集に携わっていた方で、国内国外問わず色々なところへ足を運んで世界のエコ事情を視察されていて、知識や経験が豊富です。ですので、環境問題についてとても詳しく、興味深いお話をたくさんしてくださいました。

 

その時に、トイレの排水処理やゴミの処理は、電氣と同じくらいエネルギーを無駄遣いしていることを教えてくださいました。下水は汚物などいろいろ混ざっているために、それを分離する仕組みとなっています。その過程で出た汚泥を、ガスを使って燃やして捨てているそうです。糞尿の混ざった水は川や海を汚し、地球に負担をかけ、生態系も狂わせてしまいます。また、生ゴミは水分が多いために、たくさんの石油を使って燃やして処理をされているそうです。そのために、とてつもない税金が投入され、とてつもない環境負荷がかかっているという事実を知りました。

 

ほんの一昔前までは、トイレは流すものではなく肥溜に溜められて、生ゴミは捨てるものではなく堆肥として作られていて、暮らしに溶け込んでいました。捨てるという発想は微塵もなく、循環するものであり、始まりと終わりはいつも一緒であるという考えです。これこそ持続可能な生き方であり、人間も地球もハッピーな暮らしと言えます。我が家では生ごみを一切捨てず、土に還して堆肥にしています。硬い柑橘の皮であろうが、カビが生えてしまったものであろうが、一週間もあればキレイに土になっています。虫や微生物たちのチカラを借りれば、こんなにも簡単に大地に還ることを知ってしまうと、化石燃料を使った今のごみ処理が、非効率で無駄なものに思えてきます。

 

このようなことがあり、トイレの排水問題をいよいよ解決したくなってきました。しかしながら、水洗トイレをやめて肥溜めにすることには、あまりきもちが向きません。というのも、サトウさん家の暮らしのスタイルは、〝古くて新しい生き方・暮らし方〟。時代を戻るのではなく、あくまでも進み、進化させていく。先人が受け継いできた叡智と、現代を生きるわたしたちの知恵を融合させて、現代人のライフスタイルを急激に変えずに、穏やかにスマートに問題を解決しながらよい暮らしにしていく。

 

このようなモットーをもっていることもあり、既存の水洗トイレのまま排泄物を地球に還すことができるアイテムを、この一年間ずっとずっとずっと求めてきました。そして、ついに出逢ったのです!「求めよ。さらば与えられん」とはこのことです。それは、水洗トイレのまま、しかもトイレットペーパーまで流しても、最後は水(液肥)になるという夢のような装置。まさにこういうものを待っていました!次灯は、地球を救う奇跡のその装置をご紹介します♪

関連タグ: