今年は日仏友好160周年。「ジャポニズム2018」と呼ばれるイベントが来年の2月くらいまでパリの各地で繰り返し催されます。日本では香取慎吾さんの個展が話題になっていますね。パリ中が日本ムードで満開になるということで、在仏16年目になる私ももちろん参加いたします。
まず、8月22日から28日まで、ルーブル美術館に併設のカルーゼル・デュ・ルーブルで開催されますSHIPS’ CAT展(タイトル未定)、こちらは京都市とパリ市の友好60周年にも関連する展覧会でして、日本を代表する和紙作家の堀木エリ子さんと巨大な猫のオブジェで有名な現代作家ヤノベケンジ氏が出品されます。
22日には『情熱大陸』でもおなじみのウィーン在住ソプラノ歌手田中彩子さんの、そして23日には世界的に活躍するパリ在住ピアニスト広瀬悦子さんのミニコンサートも開催されます。私はこのコンサートを企画しました。堀木さんの和紙アート、ヤノベさんの猫アートに囲まれた不思議空間で、日本を代表するクラシックの名演奏、これは見逃せません。
そして秋には、パリ日本文化会館の大ホールでブラジル系フランス人のミュージシャンたちをバックに辻仁成の単独コンサートをやらせて頂きます。日仏友好160周年に相応しい選曲で挑みたいですね。エディット・ピアフやジャック・ブレルなどフランスシャンソンの代表曲や『上を向いて歩こう』など日本の名曲をアレンジしてお送りしたいと計画しております。まだ内緒ですが、フランスのスーパースターが飛び入り参加する予定もありますのでご期待ください。楽しい夜会になることと思いますよ。この日(10月4日)は私の59歳の誕生日ですしね。あ、そうだ、マクロン大統領夫妻にも招待状を送らなきゃ。あはは。
さて、このようにフランスは今、ひさしぶりに日本文化が大ブームに。19世紀後半のパリ万博には千人を超える日本人が大挙押し寄せ、それが引き金となって起こったジャポニズム運動。あれから160年もの歳月が流れて今、ふたたび日本文化が脚光を浴びています。在仏の日本人たちを中心にこのイベントを盛り上げていきたいと思いますので、どうぞ声援お願いいたします。えいえい、お〜。
ということで、今日はフランスの友人たちにも大好評なデザートを皆様と一緒に作ってみたいと思います。手軽に作れる、ほうじ茶のブラン・マンジェです!
材料4人分:牛乳200g、生クリーム100ml、グラニュー糖40g、バニラビーンズ2分の1本、板ゼラチン1枚半(約2g)。ほうじ茶シロップ材料:ほうじ茶葉大さじ2程度、水150ml、グラニュー糖30g。
まず、板ゼラチンは冷水でふやかして水気を切っておきます。次に、バニラビーンズは包丁で縦に筋をいれ、包丁の刃で中の黒い種を削ぎながら出します。鍋に牛乳、生クリーム、グラニュー糖、バニラビーンズをいれて火にかけます。沸騰し始めたら火から外し、ゼラチンを加えます。粗熱が取れたら、鍋の材料を茶漉しでこして容器に入れて冷蔵庫で冷やします。
続いてシロップ作り。ほうじ茶葉を焦がさないようにフライパンで乾煎りします。そこに水を加え、3〜4分濃いめに煮出し、5分ほど放置してから茶漉しでこして一旦容器に移します。先ほどのフライパンにグラニュー糖を加え、火にかけます。グラニュー糖が溶けてキャラメル状態になったらほうじ茶を80ml加え、とろみが出るまで煮詰めていきます。ブラン・マンジェが固まったらほうじ茶シロップを表面にかけて完成。
フランスの定番スイーツ×日本茶の美味しい融合ということで、この時期にぴったりな一品となっております。
ボナペティ!