「昭和の日」の4月29日、東京・日本武道館で開かれた政府主催の「昭和100年記念式典」。天皇皇后両陛下が出席されたほか、高市早苗首相(65)や衆参両院の国会議員、各界代表など約5600人が参加した。
「式典委員長を務めた高市首相が式辞を読み上げたほか、海上自衛隊東京音楽隊による『上を向いて歩こう』「なごり雪』など昭和歌謡史に残る名曲の演奏、歌唱もありました。天皇皇后両陛下は落ち着いたご様子で鑑賞され、すべての演奏が終了した後に笑顔で拍手を送られていました。いっぽう式典では天皇陛下のおことばはなく、宮内庁によれば“政府の考え方に基づいた”とのことです」(全国紙社会部記者)
式典の様子は内閣府大臣官房総務課制度室が運営するYouTubeチャンネルで公開され、高市氏は式典のあいさつで昭和の時代を振り返りつつ、「挑戦しない国に未来はありません。守るだけの政治に希望は生まれません」と力強くコメント。
ボーイスカウトやガールスカウトなど若者たちの団体が式典に出席していることに触れ、「若者たちが日本に生まれたことに誇りを感じ、未来は明るいと自信を持って言える、そうした国を創り上げていく。日本劣島を強く豊か日本に希望を生み出していくことを、改めてここに決意いたします」とメッセージを送っていた。
また、海上自衛隊東京音楽隊がメドレーでTM NETWORKの代表曲『Get Wild』を演奏した際には、ノリノリで手拍子する姿もカメラに抜かれていた。
そんな高市氏について、式典に出席したある人物の“感想”が波紋を呼んでいる(以下、《》内引用はすべて原文ママ)。
《昭和100年記念式典は、サナエ劇場だった。天皇陛下より、高市首相への拍手が大きかったことが全てを物語る》
4月30日にXでこう切り出したのは、元秋田放送アナウンサーで日本維新の会・秋田県衆議院第1選挙区支部長の松浦大悟元参院議員(56)。式辞を読み上げる高市氏を映し出したモニターを撮影した動画を添え、次のように高市氏の行動を挙げた。
《入場する高市首相》《自信みなぎる顔で、にこやかに挨拶に立つ高市首相》《海上自衛隊の歌に合わせてリップシンクする高市首相《Get Wildにノリノリな高市首相》《退場するときの高市首相》
その上で《そのどれもがフォトジェニックだった》と評し、《皇后雅子さまが、自由を謳歌する高市首相を何とも言えない表情で見つめていたのが印象的だった。壇上の2人の女性のコントラスト。すごいものを見た》とつづっていた。
ところが、天皇皇后両陛下を引き合いに出したことは思わぬ炎上を引き起こすことに。松浦氏の投稿に対して、次のように疑問視する声が上がっている。
《天皇陛下を利用して高市さんを持ち上げているように読めるが。維新はこんなことを公然と言う人が支部長なのか…》
《天皇陛下と比べるな》
《いくらなんでも失礼すぎます。天皇皇后両陛下を貶めるような発言をなさらないでいただきたい》
《誰かを褒める時に他の人と比較してしまうのはあるあるだけど、流石に相手を間違えすぎてる》
数々の批判の声を受けてか、続く投稿で《「アイロニー」って言葉、ご存知?》と反論した松浦氏。別の投稿では注目を集めた自身の投稿をリポストし、《日本には古から、諧謔や比喩(直喩・暗喩)や逆説といった手法があるのだがなあ。最近の日本人は文章を読む能力がない》とコメント。
その数分後には、《これね、近年のJナショナリズムについての批評なのよな。本当は社会学者がやらなきゃいけない仕事なんだけど、社会学へのバックラッシュにビビった彼らは萎縮しちゃってやらないのよ。社会学者が怠けているので私が分析した次第》と投稿の意図を説明していた。
また、大阪市会議員の辻義隆氏(64)から《称賛しているつもりで、皇室への敬意も式典の品位も損ねていることに気づいていない。それが一番怖い》と指摘されると、松浦氏は《辻さん、まったくご指摘には当たらないと思いますよ》とした上でこう返答していた。
《私は、雅子妃がキラキラした目で高市首相を見つめていたのには理由があると感じたんですね。「同年代の高市首相がTMネットワークの曲でリズムをとっている。もし許されるのなら、自分もその隣に行って拳をあげたい。一緒に歌いたい」。そんな思いがあったのではないでしょうか?
もちろん皇后陛下という立場上、それは許されることではありません。でも、皇后陛下が頭の中で「if」を想像して楽しんでいたとして、誰が咎めることができるでしょうか?天皇皇后両陛下は自由が制限されることは重々わかっていて、そのお役目を引き受けてくださっています。それがどれほど大変なことか、国民の側もわかっています。だからこそ、昭和100年記念式典での一幕は、私にとって輝いて見えたのです》
あるWEBメディア記者は言う。
「松浦氏に天皇皇后両陛下を貶める意図はなかったようですが、多くのユーザーからは“高市首相を持ち上げるのにわざわざ両陛下を引き合いに出す必要はないのでは?”と受け取られてしまったようです。いっぽう松浦氏が“アイロニー”と説明したことから、高市首相への“皮肉”と捉えた人もいました。
ですが、松浦氏は過去の投稿で高市氏に好意的な意見をつづっていたこともあり、高市氏を批判したというわけでもなさそうです。目に映った情景に対する率直な感想だったのかもしれませんが、反論を繰り返す姿勢は騒動を拡大させてしまったように思います」
そんな松浦氏だが、数々の批判的なコメントに対して《こちらが私の書いた本です。好評発売中》と自ら返信。昨年7月に発売された自身の著書『リベラルの敗北 「LGBT活動家」が社会を分断する』を勧めており、炎上に動じない姿勢を貫いている。
