内野聖陽「絶望を与えてしまった」紫綬褒章の陰に亡き父への贖罪30年
画像を見る 実母を優しく介護する内野

 

■実家の寺に話を聞きにいくと…

 

神奈川県内にある内野の実家は、戦国時代から続く名刹。本堂と山門は指定文化財になっている。現在、その住職を務めている叔父に今回の受章について聞こうと寺院を訪ねたところ弟子が応対。内野から受章の連絡はなかったが

 

「『おめでとうございます』と伝えておいてほしいのことでした。うれしいことだと言っていました」

 

30年前、跡継ぎを拒否し《中途半端なことはできない》という実父への贖罪が、「意地悪な俳優でいたい」矜持に至ったのだろう。

 

「先日までの朝ドラ『おかえりモネ』に主人公の父親役として出演したのも“父親が喜んでくれるから”という思いがあったのだと思います」(NHK関係者)

 

内野は紫綬褒章受章時、「まだまだ役者の道のりは長いです。そして自分の目指す高みも雲に隠れて見えません……というような心境でもあります。これからも、さらに新たな挑戦と失敗を繰り返して新しい境地を目指せたらと思います」

 

とコメント。いまは彼の信念に亡き父も喜んでいるはずだ。

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