【前回までのあらすじ】
略。
委:社長、いまふと気になったんですが、その型は……
吉:ああ、これね。
型から手作りしてるんですよ。
だって、オリジナル製品だから型なんてないじゃないですか!
委:す、すごい……
吉:この工場には、型を作る道具もあるんです
委:およそ化粧雑貨の工場らしからぬ光景です(笑)。
吉:いままで色んな型を作りましたよ
委:わあ!
どれどれ……ん? ●●社に××社?
日本の大手化粧品メーカーの名が書いてあるものもありますけど
吉:うちは元々、そういったメーカーさんのOEMをやっていたんですよ。
委:おーいーえむ?
吉:日本語に訳すと、「相手先ブランド製造」 。
うち自身はブランドを持っていなかったんですが、
いまはほとんど京都シルク製品作りにシフトしています。
委:これまで培ったものづくりの技術が、
京都シルクさんの製品に活かされているんですね。
でも、それだけずっとやってこられたのならライン製造もできたのでは?
吉:でもね、自分たちの手を通して作ることって大切でしょう。
私たちは、たくさん作ることが目標なんじゃなくて、
いいものを作ることが目標ですから。
ライン製造が悪いわけではないんですが、
うちは、手作りでやれる範囲でつづけていければいいと思っています。
特にシルク製品はデリケートなものですし、
皆様のお肌に直接触れるものですから。
1点1点手作りでやっていくつもりです。
だから、品質には絶対の自信があります!
全部、ここを通って皆様のお手元に届くものですからね。
柔和なまなざしの奥に秘めた熱い思い。
吉田社長、ありがとうございました!