「今、大麦の健康効果が再注目されています。ダイエット効果は抜群で、女性にとってはメリットばかり。今年4月、消費者庁による食品の新たな『機能性表示制度』が施行される予定なので、大麦も『血糖値を抑える』などの表示が可能となるはず。大麦は、今年ブレークする食材のひとつになるでしょう」

 

そう語るのは、管理栄養士の平野實希さん。最近では食品メーカーも大麦に注目し、大麦を使った製品をたくさん売り始めている。そんな大麦の健康効果は……?

 

「大麦に含まれる『ベータグルカン』という水溶性食物繊維は血糖値の上昇を抑え、脂肪を蓄積しにくくしてくれます。内臓脂肪が減りますので、おなかまわりがスッキリするんですよ。大麦を食べ始めて2〜3日で効果を実感すると思います」(平野さん・以下同)

 

大麦は食物繊維がほかの食品に比べてダントツに多く、精白米の約20倍、玄米の約6倍、ごぼうの約3倍にもなる。

 

「ベータグルカンは、大腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。便秘を解消し、老廃物の腸内滞在時間を短くするので、大腸の表面細胞も正常化。大腸がんの予防にもなりますね」

 

大麦には、押し麦や丸麦、米粒麦などがある。その種類は実に3千以上で、「大麦」はこれらの総称だ。

 

「どの大麦も栄養素的にはあまり変わりませんが、もち麦という大麦はベータグルカンがほかの大麦に比べて約2倍の量。食物繊維が多いので、ダイエット向きとも言えます。ポリフェノールも豊富に含まれているので、抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果的です」

 

お正月で太ったまま戻らない体形に悩んでいた記者(32)も、さっそく3日間の大麦食にチャレンジ!3割の大麦ごはんを3合分炊いておにぎりを6個作り、冷凍保存。朝食に大麦おにぎりを2個、3日間食べ続けた。

 

初日はまず、午後になっても空腹を感じないことにビックリ。おかげで間食もせず、夕食も食べずに就寝。そして2日目の午後には、便通のビッグウエーブが到来し、オナラが頻発。3日目も快便&オナラ連発で終了し、4日目の朝にウエストを測ってみると、開始前に69センチだったウエストが65センチに!まさかの4センチ減!!

 

「(大麦の)唯一のデメリットは、腸内環境が整っていく過程でオナラが出やすくなることです。でも、オナラが出るのは腸が活発に動いている証拠なので、体にとってはいいこと。遠慮せずにしましょう(笑)」

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