画像を見る

「肌には1,000種類もの皮膚常在菌が存在し、その中に“美肌菌”と呼ばれる表皮ブドウ球菌があります。その表皮ブドウ球菌が、自ら肌を守るバリア機能を高めてくれるのです。また、うるおいをつくったり、悪さをする菌を抑えたり、肌の健康と美しさを保つためには欠かせない菌です。美肌菌は腸内環境と密接な関係にあるため、食事による体の内側からのケアも大事。また、美肌のためにはスキンケアと同様、腸マッサージやストレッチなど、腸のケアをする必要があります」

 

そう語るのは、美肌菌に関する著書もある小林暁子先生。最近耳にする「美肌菌」。肌の美しさ、若々しさには、その美肌菌のバランスを整えることが必要不可欠だという。

 

腸マッサージやストレッチと美肌菌には、いったいどのような関係があるのだろうか。

 

「いくら食事をきちんとしても、腸の働きがよくないと、摂取した栄養が十分に吸収されず体内で栄養不足の状態が生じるため、美肌菌は育ちません。そこで、マッサージやストレッチで外側から腸に刺激を与えることで腸が活性化され、スピーディに美肌菌のバランスが整い、美肌が叶います」(小林先生・以下同)

 

腸の働きが悪いと、食事から摂取した栄養が十分に吸収されず、栄養不足で、肌も老化してしまうそう。

 

「また、便秘や下痢などの腸トラブルも、肌荒れや吹き出ものなど肌不調の原因につながります。そこで、ツボ押しやストレッチで働きの弱った腸に刺激を与えれば、肌も元気に活性化されます」

 

では、具体的にはどんなことをすればいいのだろうか。そこで今回、美肌をゲットできる「ツボ押し」「腸ストレッチ」「呼吸法」を紹介。

 

【ステップ1】2大ツボを刺激して腸の動きを活発化&便秘解消

 

おへそから左右真横に指3本分くらい離れたツボ「天枢(てんすう)」、おへそから左右斜め下に指3本分くらい離れたツボ「大巨(だいこ)」のあたりをそれぞれ1分間ほど、指を押し込むようにマッサージ。食後すぐは避け、30分ほどたったころにするのがオススメ。

 

【ステップ2】鼠径部のリンパ流しで老廃物をスッキリ排出

 

〈1〉両手両膝をついて四つんばいの姿勢になる。膝を痛めないよう、ヨガマットやベッドの上でやるのがベスト。

〈2〉肘が曲がらないようにし、片足を後方に大きく伸ばす。背中もなるべく丸まらないように気をつけて。

〈3〉伸ばした足を元の位置に戻す、を10回ほど行い、反対側の足も同様に曲げ伸ばしをして鼠径部のリンパを流す。

 

【ステップ3】呼吸で自律神経のバランスを整え、血液循環をスムーズに

 

〈1〉体内の空気を出し切るイメージで、ゆっくり4つ数えながら息を吐く。

〈2〉2つ数えながら息を吸う。この吐いて吸ってを1分ほど繰り返すと、乱れた自律神経が整う。

 

「股関節ストレッチでリンパ、血液の流れを改善することで、老廃物が滞りなく流され、血流もよくなり肌細胞も生まれ変わります。もう一つ、血の巡りをコントロールしている自律神経のバランスを整える呼吸法もポイント。私はどれも診療の合間など、隙間時間にこまめに取り入れています」

【関連画像】

関連カテゴリー: