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「肌には1,000種類もの皮膚常在菌が存在し、その中に“美肌菌”と呼ばれる表皮ブドウ球菌があります。その表皮ブドウ球菌が、自ら肌を守るバリア機能を高めてくれるのです。また、うるおいをつくったり、悪さをする菌を抑えたり、肌の健康と美しさを保つためには欠かせない菌です」

 

こう話すのは、美肌菌に関する著書もある小林暁子先生。最近耳にする「美肌菌」。肌の美しさ、若々しさには、肌の常在菌をバランスよく育てることが大切だという。

 

そこで、小林先生と『菌ケアで美しくなる』の著者で口腔と腸内フローラを専門とする歯科医師の下川穣先生に、美肌菌を育てる朝昼晩のスキンケア方法を聞いた。

 

「まずは洗顔。必要な菌や皮脂まで取り去って常在菌バランスを乱すリスクがあるため、洗いすぎないこと、強い界面活性剤を避けることが重要です」(下川先生)

 

【朝】“洗いすぎない” “ゴシゴシしない”が鉄則

 

朝は洗顔料は使わずにぬるま湯で流すだけで十分。毎朝の洗顔料での洗顔は必要な脂分まで落とし、美肌菌を減らす。タオルで拭くときは強く動かしたり肌をこすらず、ポンポンと押さえて水気をとるだけにして。

 

「夜に丁寧なクレンジングと洗顔をすれば、朝は寝ている間に出た汗や脂分などを落とせばいいのでぬるま湯洗顔で十分。ゴシゴシとタオルで拭くのも、美肌菌の数が減ってしまいます」(小林先生)

とにかく必要以上に洗いすぎないことが大切なようだ。

 

【昼】“紫外線を浴びすぎない”ことが大事

 

肌にとって一番の外的刺激である紫外線は、冬でも日焼け止めを塗って対策を。特に肌が白い人や敏感な人ほど必須。

 

「肌はさまざまな外的刺激を受けていますが、一番は紫外線。年中、日焼け止めで紫外線対策をすることが大切です」(小林先生)

 

また、日中の水分補給は積極的に。1日の水分摂取量の目安は1.5〜2リットルほど。むくみの原因になるので夜は控えめにして。

 

【夜】“摩擦しすぎない”で肌当たり優しく

 

アイメークはオイルでしっかり落とし、ベースメークは負担の少ない乳液かクリームタイプで落として。クレンジングがしっかりできていれば洗顔料を使わなくてもOK。使うならよく泡立てて、ふわふわの泡でなでるように。

 

肌は1カ月取り組めば、みるみる変わるそう。「美肌菌」を育てて、ツヤのあるイキイキとした顔を手に入れよう。

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