たっぷり保湿がくすみの原因!63歳の皮膚科医が実証する“医学的に正しい”美肌術
画像を見る 皮膚科医・形成外科医の石井美夏先生

 

■紫外線は浴びれば浴びるほど肌が老化

 

「日焼け止めだけはケチらず規定量を守って、ムラなく塗りましょう。ムラがあると、薄いところから紫外線が入り込み、かえってシミを増やしてしまいます」

 

紫外線を浴びないように、目覚めたらまず洗面所に直行し、先のスピード洗顔とシンプル保湿の後、きっちり日焼け止めを塗る。カーテンを開けるのは、その後だ。外出や洗濯物の取り込みなどで日差しを浴びる前に、1日2回は塗り直そう。

 

「汗や皮脂、衣服のこすれなどで、日焼け止めが落ちることは避けられません。洗顔からやり直さなくてもよいので、ティッシュなどで汗を押さえて、その上から日焼け止めを重ね塗りしましょう」

 

■おすすめファンデーションは国内大手の最安パウダー

 

「私が勧めるシンプルなお手入れは、ファンデーション選びがカギです。ぜひパウダーファンデーションにしてください」

 

リキッドやクリームタイプのファンデーション、BBクリームなどは粒子が細かく、毛穴に入り込んでしまう。

 

「“毛穴落ち”したファンデーションを落とすために、しっかりクレンジングで肌をこすったり、『スクラブ洗顔』などで肌を乾燥させてしまうことも。

 

粒子が大きいパウダーファンデーションなら、先のふんわりクレンジングできれいに落ちます」

 

しかも、国内大手メーカーの最安ラインでよいという。

 

「高くても安くても、基本的な成分は変わりません。だからコスパがいいのは最安ライン。国内大手メーカーなら品質管理もきびしく、安全性も問題ないでしょう」

 

パウダーファンデーションは大きめの刷毛でくるくるのせるか、ソフトなパフで軽く押さえて。

 

「こうしたお手入れを実践すれば、毛穴詰まりのない、内側から光る肌が手に入りますよ」

 

■コロナ前に買ったファンデーションは使用不可

 

コロナ禍で化粧をする機会も少なかったので、コロナ前に買ったファンデーションがまだ残っている人もいるだろう。

 

「2年越しのファンデーションは買い換えてください。油分が酸化して肌によくないうえ、使い方しだいでは雑菌が繁殖しているかもしれません」

 

ファンデーションの消費期限は未開封で3年、開封後は半年~1年が一般的だという。

 

「去年の夏使っていた日焼け止めもできれば買い換えて。日焼け止めは一年中使うもの。使いかけを放っておくなんて、本当はおかしなことですよね」

 

石井流の美容術なら最小限の手間とお金で、最大限の美肌効果がゲットできる。老け顔を返上し、自信をもってマスクを外そう。

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