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「『世界でも通用する一杯』、ミシュランは、まさしくそういう基準で22店を選んだという印象です。たとえば、こってり系の、私たちが思い描く、“ザ・ラーメン”といったお店はゼロ。醤油ベースで、濁りのない清湯スープを出すお店が多く選ばれました」

 

そう語るのは、年間250食以上を食べ歩く“ラーメン女子”の森本聡子さん。12月5日に発売された『ミシュランガイド東京2015』。今年から、5千円以下で食事ができる、コストパフォーマンスの高いお薦めレストラン「ビブグルマン」に、ラーメン店が新たなジャンルとして追加され、大きな話題を呼んでいる。そこで今回は、ミシュランが選出した22のラーメン店のなかで、特に女性にお薦めしたいお店を森本さんに選んでもらうことに。

 

「女子にうれしい、ということで、味はもちろん、“ラーメン=太る”というイメージを覆してくれるヘルシーなお店であるかどうか。女性一人でも入りやすい雰囲気か、などを総合的に判断しました。かなり悩みましたが、4店を推したいと思います!」

 

ではさっそく、森本さん一押しの「ビブグル麺」を紹介! まずは、肉、魚、卵、乳製品など、動物性食材をいっさい使わない、“ビーガンラーメン”が食べられるお店から。

〈看板メニューは超ヘルシーで美味「ソラノイロ」〉

「お勧めメニューは『ビーガンベジソバ』。ほとんどが野菜で構成されたラーメンで、あとは大豆など植物性のタンパク質のみ。麺、スープ、トッピングのすべてに野菜を使った、珍しいラーメンです。ビーガンというと物足りない、という印象を受けるかもしれませんが、しっかりとした旨みを感じられて実に美味しい。野菜をたくさん摂取できるのも嬉しいです。女性向けのコンセプトがハッキリしています」

 

続いてはエステ併設!? という異色のお店。

〈美味しく食べて美容効果と大満足♪「ブンブンブラウカフェ ウィズ ビーハイブ」〉

「ラーメン店でありながら、店内にエステルームがあるんです! 店主の鈴木さんは、エステティシャンの一面も。美容のプロでもある彼女のラーメンのいちばんの特徴は、オレイン酸を豊富に含み、抗酸化作用のあるアグー豚を使っていること。お勧めのメニューは、『アグー豚の塩ラーメン』。澄んだスープと、食物繊維やアミノ酸系を豊富に含んだスピルリナ(藻)が煉りこまれた麺との相性が抜群です!また、ビタミン豊富なアサイーの新芽を酢漬けにしたものがメンマの代わりに添えられているなど、ラーメン一杯がまるごと美容につながっているんです」

 

次は、森本さん主催の「ラーメン女子会」でも特に高評価を得たという一杯。

〈黄金色のスープが感動をよぶ「らぁ麺 やまぐち」〉

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「スープの素材はいたってインプル。それでありながら、味わい深くて奥行きがあるんです。鶏チャーシューは、まるでトロのようにお口の中でジュワッと溶けるんですよ、ホントに(笑)。看板メニューの『鶏そば』は、鶏の旨みとバッテンに盛りつけられたメンマをみると、やまぐちに来た、という気持ちになりますね(笑)。黄金色のスープが食欲をそそります」

 

最後は、森本さんをして、その味にもっともインパクトを受けたというお店。

〈鴨と蛤のハーモニーに驚嘆「そばはうす 金色不如帰」〉

「じつは、私が食べてきたラーメンのなかで、『ラーメンというカテゴリーを超えた』と強く思わせてくれたのがここなんです。夜限定メニュー『鴨脂と蛤の醤油』には度肝を抜かれました!ラーメンにはあまり使われてなかった蛤を食材に取り入れた先駆けのお店です。こだわりの麺と、香り豊かなスープはいつ食べてもウットリしてしまいますね。路地を少し入った隠れ家的なお店ですが、一人で訪れる女性が多いというのも頷けます」

 

お薦めのラーメントークを終え、最後に森本さんはこう語ってくれた。

「ラーメンが明確な形で評価されて、本当にうれしいです。これを追い風に、女性が『スタバに入る感覚でラーメン屋さんに入れる』、そんな空気ができていったらいいですね」

世界に誇る日本のラーメン、行列を覚悟してでも絶対に食べた~い!!

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