「新厄年」に女性が病気のならないための”3つの栄養素”

75のデータから、生活習慣が関係する7大疾患の発症率を調べて、判明した「新厄年」。健康リスクが高まる、女性の「新厄年」はお肌の曲がり角の25歳、女性ホルモンが減少し始める39歳、更年期まっただ中の52歳、そしてこれまでの生活習慣がリスクとなってはっきり現れてくる63歳だ。

「新厄年を迎えた女性はロコモティブシンドローム(運動器症候群)予防を意識した食生活が大切です」とせんぽ東京高輪病院の栄養管理室長・足立香代子先生は言う。「女性は52歳、63歳で変形性膝関節症の発症リスクが高まり、特に63歳の『新大厄』では将来、歩行障害、転倒による寝たきり状態の大きな要因となる疾患、骨粗しょう症のリスクも上昇します」

そこで、その「新厄年」に必要な”3つの栄養素”――厄除け食材を、足立先生に教えてもらった。

【抗酸化物質】 血管年齢を若く保ち、脳血管障害や虚血性心疾患の予防になる食品

動脈硬化は血液中のLDLコレステロールの酸化から始まる。抗菌化物質を毎日しっかりとることで、酸化しにくい体づくりができ、血液年齢を若く保つことができる。トマト、アボカド、にら、オクラ、にんじん、パプリカ、ブロッコリー、なす、ほうれん草、モロヘイヤなど、色の濃い野菜に多く含まれている。黒豆やサーモンにも豊富。毎日1品でも必ずとりたい。

【カルシウム】 骨の老化による骨粗しょう症などの、ロコモ予防に必須の栄養素

ポイントは、より吸収を高めるビタミンDと一緒にとること。イライラ防止、肩こり予防、ダイエット効果もある。ヨーグルト、牛乳、チーズなどの乳製品や小松菜、春菊などの緑黄色野菜に多く含まれている。桜エビ、カキ、がんもどき、ワカサギやジャコなど小魚にも豊富だ。

【ヒアルロン酸コラーゲン】 膝に加わる衝撃をやわらげ関節の動きを滑らかにする潤滑油

バネのように伸縮する繊維状のタンパク質で血管をしなやかにする。同時に肌のハリや潤いにも作用して美肌効果も。骨の骨組みともいえる「骨基質」の材料はコラーゲンなのだ。ウナギ、アサリ、カレイ、ヒラメ、タイなどの魚類や、牛すじ肉、鶏手羽、豚ばら肉など肉類に豊富。煮込み料理はスープごと食べると無駄なく栄養成分がとれる。

 

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