加齢とともに気になるのが歯の黄ばみ……。日本抗加齢医学会専門医で歯科医師の上野ちひろ先生はこう言う。

 

「黄ばみは誰にでも起こります。歯の表面のエナメル質が削れて、下にある象牙質が透けて見えた状態です。そこまでいくと修復が難しくなるので、私が習慣にしているのは、フッ素入りジェルを使った歯のコーティング。実は食事などによって歯の表面からは、常にミネラル成分が溶け出しています。これがエナメル質を溶かしてしまう。フッ素はそれを沈着させて修復してくれるのですね」

 

週に1度はフッ素ジェルを使って歯のコーティングをすると歯質強化、虫歯予防の効果あり。また、食事もごぼうやブロッコリー、きのこ類など繊維質が多い食材を取ると、繊維質が歯ブラシがわりになって、歯に汚れがつきにくくなるそうだ。

 

「食後の歯磨きは以前、食事後30分以内がよいと言われていましたが、最近になって、エナメル質の保護には30分後が理想とされています。でも、昼休みなど時間が限られていることも。そのときは軽く口をすすぐ。特にカレーやコーヒーなど着色性のあるものを食べた後はよくすすいでください」(上野先生)

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