「スマホを使うとき、気づくと肩が前に行き、内側に入り込んでいませんか?長時間、この姿勢でスマホに熱中し、20〜30代でも“四十肩”を訴える人は少なくありません。これを“スマホ巻き肩”と呼んでいます」

 

そう話すのは、KIZUカイロプラクティック代表院長・木津直昭先生。著書「『スマホ症候群』に気をつけて!」で、スマホ依存による体のゆがみの予防対策について解説している。

 

「同じ姿勢を一定時間続けることで、腕から肩にかけての筋肉が固くくっつき、腕が上がらなくなってしまうこともあるんです。呼吸が浅くなり、自律神経に不調をきたし、頭痛やうつ症状が表れる人も。改善するには、ストレッチで固まった胸の筋肉をリリースしましょう」

 

「スマホ症候群」と称される症状には、腰痛を起こすケースもあるそう。

 

「猫背で前のめりにスマホをいじっていると、頭の重さを支える背骨の関節や、筋肉に負担がかかり、腰痛が起きやすくなります」

 

スマホ症候群を予防するには、正しい姿勢でスマホを使うように心がけよう。

 

「背筋を正し、スマホの画面を見るときは、持つ手の肘の角度は90度。空いた手は支えとして使い、持つ手の肘の下に、手首を挟みましょう。スマホを持つ手首が曲がっていると、無駄な力が入るので、手首から腕のラインはまっすぐに。これが、体に極力負担のかからない姿勢です」

 

気づいたら直す、の繰り返しで少しづつ矯正していこう。

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